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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

学校は楽しいところ?

 現代の日本では、誰もが
「すべての生徒にとって学校は楽しい場所」
「楽しかるべき学校で…」
などと語られるのを聞いている。入学式なんかの校長訓話しかり、文部科学省とか教育審議会やらのお偉いさんしかり、何か事件が起こったときのマスコミや、「教育学者」や「教育評論家」と称する爺さんたちのコメントしかりである。こんなセリフが全くの間違いだ、という当然の事実に、誰も疑いをもったり、声を上げたりしないってのは、いったいどういうことなんだろうか。

 はっきり言わせていただきます!
学校は生徒にとって楽しいところではありません。また、楽しいところであってはいけません。当たり前でしょ、そんなこと。学校ってなにするところですか。ガキが社会へ出て行くためのイニシエーションの場でしょ?楽しいイニシエーションなんて聞いたことないよ。(例えばバンジージャンプなんてのも、もともとはどこかの部族のイニシエーションで、失敗すれば関節がはずれて大変なことになったという決死の行だったわけだし。)
 だいたい、赤ん坊の時からオオカミが育てればオオカミになるという「アマラとカマラ」のエピソードでも明らかなように、人間の子どもなんて、放っておけば死んじまうかケダモノになる。それをまがりなりにも「人間」にするには、相当の努力が必要なのだ。それが近世以降では保護者だけじゃ手に負えないから学校みたいなものが発生したんじゃないのか。その中で「社会的な動物」であるところの人間になるために、その動物に無理矢理躾を教え、一個人じゃ網羅しきれなくなった知識を系統的にたたき込み、人類の文化を伝承しようとしているのが学校でしょ?動物に近い子どもにとって、もともと苦痛でこそあれ、楽しいはずなんてないじゃありませんか。
 そういう構造上の問題に目を背け、戦後の平和ボケというか、モノの満ち足りたぬるい社会環境の結果として、ちょっとぐらいイジメが横行したり不登校が増えたりしたからって、「学校は楽しいところだよ~~」なんて猫なで声で呼びかけるなんて間違っているじゃありませんか。

 それにしても、「学校が楽しいところ」だなんて、いったいどこのバカが言い出したんだ?俺がガキの頃にはそんなの聞いたことなかったというのは絶対に保証できる。本当にコチトラとんでもない迷惑だ。生徒が勘違いして、学校を楽しい(はずの)ところだ、と思ってしまったり、期待してしまうではないか。

 まあ、百歩譲って、「学校は楽しいところ」という文言が成立するとすれば、それは、教師の「努力目標」としてである。大量かつ多彩な内容のカリキュラムのすべてを「面白おかしく」教えるなんてできっこないが、それでも子どもが興味を持って取り組めるように工夫し、できたぜ!という「成就感」を感じさせるのは大事なことだ。それに、行事みたいな非日常空間を作り上げて仲間との関わりなどから「充実感」や「達成感」などを感じさせるのも大事なことだろう。(日々、俺たちが努力しているところだ。)
 そういうのを総称して「楽しい」と言えば言えないこともないが、反面、「努力」「勤勉」「鍛錬」みたいな、怠け者やダメッコちゃんにとってキツイ部分や、「失敗」「仲違い」「挫折」「敗北」などのいやな部分も圧倒的に大量にあって、しかもそれは学校の中では絶対に避けては通れないところである。そこのところをちゃんとわかっている人間だったら、「学校は楽しいところ」だなんて、子ども達に向けて簡単に発言できるわけなんてないんだけどなぁ。つまりこんなの大人向けの言葉でしかあり得ないのだ。

 やっぱり、俺たちが小学校に上がった頃に親や爺さん婆さんから言い含められた言葉、「学校へ上ったらちゃんとするんだからね」「先生の言うことはちゃんとききなさい!」「通信簿がよくなるようにしろ」「宿題やりなさい」「先生に怒られたら恐いからね!」というのはよい躾だった、ということが今になってよくわかる。学校に行ったらいいことばかりじゃないけど、自分のため、世のため人のためには絶対に行かなければならない場所なんだ!と子供心にも構えて毎日登校したからね。最初から「楽しくないところ」って思っていれば、行って期待を裏切られるなんてこともないわけだし。
 まあ、現代にそんなのが通用するとは思わないが、「楽しくなければ学校に行きたくない」なんて平気で口に出せる世の中って、オカシイとは思いませんか?
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テーマ:教育問題について考える - ジャンル:学校・教育

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