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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

公的施設の私物化

 どうも、(中学校の)実技教科の先生方って、俺も含めてだが自分の教科の準備室を「自分の城」と勘違いしてしまう傾向があるみたいなんだな。職員室の小さなロッカーだけしかモノの置き場がない「主要5教科」の先生方に比べて、圧倒的にでかい(といっても普通教室の半分だが)スペースが管理下にあるわけだから、いきおい自分で用意した教材とか過年度の資料とか私物とか私物とか私物とかの物置となってしまう傾向があるのは否めない。俺が知ってるだけでも、新任以来のあらゆる資料をため込んで応接セットを持ち込んで日夜くつろいでいる体育の先生(定年しちゃったが)とか、異動の時の引っ越しに野球部の生徒を総動員してトラック2杯分もの私物を運び出した技術の先生とか、けっこう強者がいた。俺にしても、異動となると、ステーションワゴンで3回は引っ越し先との往復を余儀なくされる。(とはいえ定年が迫ってきたこの頃は異動するたびにいろんなものを置き去りにしたり整理して、かなり断捨離が進行してきたけどね。)
 ま、俺も含めて、そういうのがみっともない、という意識は多かれ少なかれ感じている人が多いみたいなので、たとえば家庭科の先生であれば、
「部活のレクで、お料理大会をやりたいんですけど?」
といえば、
「ちゃんと使った後をキレイにしてくれるんであれば、いいわよ!」
と、調理室の仕様を快諾してくれるし、俺にしたって、学年集会で音楽室を使わせてくれ、というような要求は断らないのが常である。というか、当たり前じゃん!

 だから、これから紹介する出来事には、ちょっとグッときちゃったのよ。

 今年の我が中学校は、全館冷房の工事を行うということで、夏休み中の校舎内立ち入りが全面的に禁止(生徒はもちろん教員も、言葉の真の意味で全面禁止:どうしても、という場合は現場監督の許可と同行が必要!)となってしまった。そうなるとストレートに死活問題なのが、吹奏楽部である。いったいどこで練習すればいいのか、楽器はどこに保管すればいいのか。今年の大会は8月6日、いったいどうなっちゃうのか、まさに大問題だ。とにかく最後の大会を控えた3年生を心穏やかに練習させねばならない。
 ということで、うちの管理職がいろいろ交渉して、隣接する小学校の音楽室を貸してもらうことになり、何回かの折衝の中で、音楽室とその隣の部屋(冷房あり)と体育館は自由に使ってもよい、ということになったので、やれやれ、と胸をなで下ろしていたわけですよ。
 ところが!夏休み開始直前になって、先方の小学校の音楽主任(女性)から、
「ご相談したいことが!」
というので、何かな~と思ったら、なんと、音楽室にあるものを一切その場から動かさないで練習してもらいたい、というのである。で、その現場を見てこっちは愕然とした。なんと、音楽室いっぱいに、20台以上の立奏用木琴や鉄琴やヴィブラフォンやグロッケンやマリンバが並び、8台のシンセサイザー(キーボード)がアンプとの面倒な配線とともに並べ置かれ、さらに整然と並べられた30脚以上の椅子に何十本もの譜面台!音楽室の床がこれらのものでほとんど埋め尽くされているのだから恐れ入る。そして、それを夏休み中動かさずそのままで30人からの部員が活動せよ、と?まさに信じられない要求である。中に入るな、と言っているのと同然だ。

 でもよく考えてみたら、理不尽じゃないか?管理職どうしの話し合いで「ご自由にお使いください」ということになったのに、実際には自由に使えないなんてことが許されるのか?立場を変えて考えれば、そういう話が上から降ってきたならば、俺だったら他人に備品をいじられるのはイヤでもあるから夏休みが始まる前に一切合切、楽器でも何でもどこかに片付けて、音楽室はきれいさっぱり更地にして
「申し訳ないけどグランドピアノだけはどけられませんでしたが。」
と冗談交じりの挨拶をして先方(この場合はつまり俺)に明け渡す。それが礼儀ってモンじゃないのか?というより、やっぱりこれは「公的施設の私物化」ではないだろうか。どういう人なんだ、この教員は?性格おかしくないかい?と思って、部員にリサーチしてみると、やっぱりなんやかんやとウルサイ人らしい。しかも本人の話を元に確認してみると、かつては中学校で5年以上も吹奏楽部の顧問をしていたこともあって、吹奏楽部というものがどういう事情を抱えているかもわかっているはずなのに、平気でそういうことを言ってくるってところが信じられない!まずまず面倒くさいこった。

 だが、ともかく音楽室での練習は事実上不可能である。やむを得ず、やはり使ってもよい、と管理職からいわれた体育館を使うことにして、音楽室は放っておこう、と生徒とも相談し、夏休みに入ってからの練習は体育館で行うことにした。だがご存じの通り今年は、夏休みに入ってからは情け容赦のない猛暑日が続き、体育館はまさにサウナ風呂のような有様である。これでは練習どころか生徒の健康の方が心配である。熱中症の恐怖で背筋が凍るような、なんて笑い事にもならない。

 というわけで、夏休み2週目には問題の音楽室は楽器配置の写メを取りまくり、メモを取りまくって、楽器をみんな隣の部屋に片付けてしまった。文句を言われたら言い返してやる!
「どけた楽器を元に戻す義務はないぞ!」
と、ね。(もちろん誠意をもって元通りにさせていただきます。なんやかんや言っても、使わせていただいているわけですから。)
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テーマ:教師のお仕事 - ジャンル:学校・教育

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