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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

開けてびっくり中間テスト

 4月に新しく中学生の親となった人にとって、わが子の定期テストの結果というのは悩ましいものである。
 小学校の評価というのは、まあ困ったことに、どんなにできない子でも親の目からはそこそこできるような幻想を覚えられるようになっている(らしい)。テストも単元ごとにやるから、つまり仕入れたばかりの知識を問われるテストにおいて、はなはだしく点数が取れない児童はそうそういない。たいてい100点であろう。だが、ここで気をつけてほしいのは、100点満点で80点を取ってきたときに
「(大学なら「優」のはずだから)うちの子勉強できるわ~」 
という認識でいると、中学校に入ってから泣きを見ることになる、というところだ。実は小学校のテストは100点取るのが当たり前で、その80点というのは破滅的な劣等生でなければとらない点数だったりする場合があるのだが、そんなこと気付かない(関心もない)親も多いのではないか。通信簿にしたって到達度による絶対評価で、その基準が妙に低かったりすれば、かなりのバカっ子でもオールAの成績を持って帰ってきたりする。親にすれば、とりあえず安心だよね。だけど、そんな通信簿を発行することには何の価値もない、ということに教師の方もなぜ気付かないのか不思議だ。

 で、太平楽な夢が破れる場が中学校である。ここでは何しろ、少なくとも自分の得点と、平均点が知らされる。つまり全体の中で自分(わが子)がどのレベルにいるか、が大まかにわかる。また(わが勤務校では口頭に限ることにしているが)学年内の順位も教えてくれる。というか突きつけられる。さらに、数学とかでよくあるが中間期末の得点で機械的に5段階の評定が出ちゃったりすれば厳然と『1』をもらっちゃう生徒も。まさかずっとオールAだったわが子が5段階評価で1をもらってくるとは、想像もつかないよ。
そして、その時になって初めて親は気付くのである。
「ウチの子、出来るじゃん!」
と信じていたわが子が、実は自分と同等、あるいはそれ以下の脳みそしか持っていなかったという当たり前の事実に。

(俺ごときがあらためて言うほどのことではもちろんないが)現実問題として、小学校の「テスト」と中学校の「定期考査」では構造が違う。中学校の「定期考査」は単元とは(あまり)関係なく、1~2か月間にやった分だけ、しかも5~7教科を1~2日で一気にやっちゃう。つまり、かなりの量の学習内容をもう一度復習して、掘り起こして頭の中に叩き込んでおかなければならず、日頃の授業への真剣度、記憶力、計画性、忍耐力、構成して解答する能力、その他の「まさに総合的な学力」が真正面からまわりの生徒と比べられることになるのだ。

そして、当然のことながら1番の生徒もいるしビリの生徒もいる。中位以下の成績を持って帰ってきた親は、大概びっくりしてあわてるようだ。なにしろ、中学校でも最初の方の勉強はそんなに難しいことはなく、生徒も家に帰っては
「勉強?大丈夫、大丈夫。先生もやさしいし、授業もよくわかるし、カ~ンタンだから。」
と実感を話していて、親子ともども安心しきっていたからね。さあ大変、うちの子が劣等生になっちゃう!という騒ぎに、多かれ少なかれなるようだ。ここで親がとる作戦は、塾に入れる。家庭教師をつける。部活をやめさせて早帰りさせて勉強させる(なぜかたいてい吹奏楽部ばかり)。などあるが、無駄なことだ。効果が上がったのをほとんど見たことがない。実は、中学最初の中間テストではっきりするのは、かなりの部分、小学校での積み重ねである。例えば、ローマ字の読み書き、とか、掛け算九九、とか、漢字の読み書き、など、要するに基礎的な学力が中学校での学習を理解する上での前提になっているのだから、ちょっとやそっとでどうにかなるものではない。小学校でも劣等生だったものが、ここにきて明確になるだけの話である。(例えば、「二酸化炭素」って漢字が読めなければ理科はどうなるのかなど、ちょっと考えても見てよ)

結果は必然であって、何かの間違いなんかでは、断じてない!のである。

 結局のところ、勉強をしないからできないのか、もともとやってもダメなのか、とにかくわが子の本当の姿を見極めることが必要なはずだと思うのだが、親はやんないんだよな~。現実を見るのが怖いのかもしれないし、見果てぬ夢を見続けているのかもしれない。ある意味、わが子の将来を規定することにもなりかねないからね。(「お前は勉強ムリだから、体で稼ぐことを考えろ」と引導を渡すことに、究極には繋がっちゃう。)そんなの、自分自身もお子ちゃまであるところの、今どきの親には想像もつかないことなのかもしれない。

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テーマ:中高生の親 - ジャンル:学校・教育

コメント

デモデモデモ先生かも

 久しぶりに記事があり、嬉しく思い、早速アクセスしました。なるほどと思い、コメントいたします。
 やはり管理人様はデモシカではありません。デモデモデモ先生ですよ。
 この論旨なら、高校でも、大学でも、会社でも言える話だからです。中学をそれぞれに置き換えたらそのまま通じます。
 高校も酷いのです。大学もAなど普通です。企業も皆さん良好を与えます。不可や落第など付けられません。付けたら採点者や先生や管理職がお恐れながらと目付けに申し出られておシラスへ。暇が無い真面目な人は抗弁もできず、申し出者の言が正当化されるような事例は多いでしょう。辞めることになりかねません。
 モンスターなんとかは大学でも会社でもいます。であったら学校の先生どころの悲劇ではありません。会社の管理職者なら飛ばされるかもしれません。九州の人は北海道へ。東京の人は上海へなんて脅しは噂にきいていました。
 素晴らしい記事にまた当方の考え方が確かになったように感じます。ありがとうございました。

  • 2013/07/12(金) 07:03:37 |
  • URL |
  • tsuguo-kodera #-
  • [ 編集 ]

文才ですね

 シビアなネタを楽しませながら伝える筆致に感じ入りました。文才ですね。
 にほんブログ村の教育論教育問題カテゴリーで、ここいらへんのネタでムキになってる人が何人かいたのですけど、文章作成の修行が足りませんね。こういう風に書けるようになれば余計な反感を買うこともなくメッセージが伝えられるんですけど。

  • 2013/07/17(水) 22:31:56 |
  • URL |
  • shira #-
  • [ 編集 ]

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