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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

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想像を絶する美談

 前項の「退職金が減る前に教員が早期退職!」という話は、実は全く別の視点から語ることができる。

 そもそもの発端は、埼玉県で、退職金の計算式を1月いっぱいで変更して、定年退職の人でだいたい150万円減らすよ、という風に条例改正が行われた、ということだ。(教員の定年退職は60歳になった年度の3月いっぱい。)つまり定年を迎える教師は、平均的な給料を40万として、1月末で退職するよりも、3月の期限いっぱいに勤め上げて給料もらうほうが手取りで70万もマイナスになってしまう。別の言い方をすれば、
「おいジジイ、いつまでも仕事してるんじゃねえ!1月で辞めろ!3月まで勤めるつもりなら、その二ヶ月間は給料払わないどころか、一ヶ月あたり35万円上納してもらうからな!」
と言われたに等しい。まるでバブル期の地上げ屋レベルの無茶苦茶な話である。
 それで定年を迎える110人の先生方が、それまで指導してきた生徒のことを思って後ろ髪を引かれつつも、お上のご意向に従って泣く泣く詰め腹を切ることにしたところ、学校バッシングを無上の喜びとするマスコミの目に留まり、偏向報道に遭ってさらにいじめられた上に、そういう条例改正を行った張本人の県知事までもが尻馬に乗って「不快」などと言ってイジメに荷担したのである。そして、さらにあきれたことに、文部科学大臣までが
「決して許されないこと」
などと、まるで殺人事件に対するコメントのようなことを言い出した。選挙目当てとはいえ無責任すぎないか?立場を考えてくれよ!


 だがしかし!物事はよくよく見てもらいたい。1月で駆け込み退職をした先生は、定年を迎える先生のおよそ10%という数字が、当初の報道にはあるのだ。つまり、残りの90%、埼玉県だけで、1000人以上の先生が、二ヶ月間、無給かつ35万円の上納金を払いつつ仕事を続ける道を選んだ、ということになる。それなのに、その後の報道では肝心の母集団の数字は意図してかどうか知らんが、さらっと流されるか欠落しているのだ。
「教師の倫理が地に堕ちた」
とバッシングばかりがすさまじくクローズアップされているが、途中退職は犯罪でも何でもない、当たり前の行為であるし、実際にはほとんどの先生が生徒のことを思い、大量出血にも我慢して、黙って最後まで職務を全うしようとしている高潔な人たちだったということになる。教師の倫理はちっとも低くなってないでしょ?それなのに
誰もそういうことを褒めてくれないどころか、取り上げてもくれないじゃないか!大事なのはそっちだろ?!また、この視点から見れば、中途で退職した人たちには何かやむを得ぬ事情があったのではないか、という観測の方が自然だと思うのだが、どう思いますか皆さん。
これを美談と言わずして、何というのですか?教師残酷物語、かな?
 それが、報道のしかたによって、全く逆のとらえ方をされてしまう恐ろしさ。これほどの高い倫理観を持った教師集団の存在は無視!全くなかったことになっている。学校をターゲットにしてマスコミが垂れ流すニュースが、どれだけ悪意に満ちているか、どんなに鈍い人間でも今度ばかりは少しは理解できたであろう。

 
 ここからは蛇足だが、それにしても、教師というのはこれほどまでに職務に対して熱意ある人が多いということだ。俺よりも年上の先生方の、生徒に対する愛に根ざした丁寧な仕事ぶりには、傍で見ていても頭が下がることがしばしばである。だが、そういうボランティア精神に基づく行き届きすぎたサービスが逆に教師の仕事を増やしてしまうばかりでなく、サービスを享受する側の生徒保護者がどんどんそれを当たり前だと思うようになって、さらに仕事がややこしく窮屈になっていく。お人好しぶりもいい加減にした方がいいんじゃないのか。
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テーマ:教育問題について考える - ジャンル:学校・教育

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