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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

生徒を売る

 中学校や高校で、生徒が何かの問題で警察のご厄介になっちゃったりすることがある。外でやらかしたなら有無を言わさずしょっ引かれるからいいが、学校内で、たとえば先生をぶっ飛ばして怪我をさせた、とかしたときに警察が介入したりすると、
「学校は生徒を売るのか!」
みたいな言いがかりをつけてくる親とか周辺が未だにいるらしい。全くの時代錯誤と言うべきだな。学校が生徒を簡単に「売る」ようになっちまったのも、元はといえばそういう連中の仕業だというのに。

 だいたい、想像してもらいたいのだが、一口に生徒といってもガタイは俺たちなんかよりよほどでかくて体力だってあるのもいっぱいいる。そんなのがクラスに40人もいて、そいつらが一斉に何かしだしたときに、それを教師一人で止められるものなのかどうか。絶対に無理である。向こうがその気になって来られたら、相手が数人でもとても太刀打ちなんかできるものではない。うっかり「体を張って」なんてイキがったりすればただではすまないこともしょっちゅうであろう。それが取りあえず何事もなく授業ができているのも、実は生徒が教師に協力しているから、という見方もできる。協力する代わりに教師は生徒に「知識」を与え、互いに良好な人間関係が成立する、というわけだな。教師(学校)に対してこんちくしょうと思っている奴も、取りあえずまわりの真面目な奴らに遠慮しておとなしくしているわけだ。

 だが、そんな関係が崩れてしまったとき、学校は全くの無法地帯となってしまう。特に昨今は超個人主義の時代。自分が気に入らなければまわりなんか関係ない。昔と違って今のバカ連中は真面目な生徒の迷惑も顧みず、授業を妨害し、ものを破壊し、教師を挑発する。さらに「フツーの生徒」までが「キレる」という現象を起こしてのっぴきならない事件を起こしたりする。そしてもし、勢い余って制止に入った教師や周囲の生徒に怪我をさせたりすれば、現代では立件必至である。被害者が病院で治療しても、暴行による怪我ならば保険診療にはしてもらえないから、莫大な治療費の出所をめぐって揉めることになるからな。病院もそういう怪我はすぐに警察に通報してしまう。当然そのスジの調べが入るが、そこで問題の
「学校は生徒を売るのか」
という茶々が入る。本当にもう、あたりめぇじゃねぇか!黙っててくれよな!という話なのだが。
とにかく、以前にも書いたとおり、基本的に体罰のない世界で荒くれを律していくのに、言葉なんか屁の突っ張りにもならない。教師が毅然とした態度を取れないでグズグズしているうちにバカどもはどんどん学校をナメるようになっていき、いよいよ手のつけようがなくなる。そういうのが無法の限りを尽くし始めたとき、学校は学校としての機能を失ってしまう。しかも、そういうのの旗振り役になる生徒というのは、その保護者も大概はメチャメチャな奴らだ。こっちがいろいろ手を尽くそうとしても、生徒たちはその裏をかこうとするし、親どもは口先だけ申し訳なさそうな顔をして知らんぷりするか、逆ギレして
「お前ら(学校の教師)のやり方が悪いんだ!」
とか理不尽なイチャモンをつけて騒ぎ出す。
 そりゃ~こっちは全然悪くない、ということはたいていの場合ないのは確かだが、結局、手も足も出なくなった学校が「器物損壊」「威力業務妨害」「暴行障害」という名目で他の機関(たとえば警察)との連携をとらざるを得なくなる。ガキどもの「荒ぶる魂」を鎮める手段は、とにかくないんだから。それを「生徒を売った」といわれても、ねぇ。なんといっても、放っとけば授業が成り立たず、他の真面目な生徒たちが甚大な損害(といっても目に見えるものでないだけに厄介だ)を受けることになるしね。

 考えてみれば昔から「売った」と一言で言うけど、何も警察から学校に金が支払われるわけではない(当たり前か)。「悪魔に魂を売る」という感覚の言葉の使い方かな。言い換えれば「(その当該の)生徒を教育する使命を放棄する」ということなのであろう。だが、本当にそうであろうか。学校の教師ができることなんて限られている。劣悪な家庭環境の生徒がいたとしてもどうしてやることもできないし、親がどれほどエキセントリックでも相手は大人だからそれを矯正するなんてできるわけない。そんな中で成長してきた生徒たちの行動は度し難いし、彼らの心に踏み込んでいったって徒労に終わるのが関の山だ。
 名医の条件の一つは、患者の症状が自分で手に負えるか負えないかを的確に判断できることだ、ともいわれるが、それはどんな職業においても、もちろん教育現場であっても、当てはまるはずだ。全く手に負えない悪タレの教育をそれなりの機関にゆだねて何が悪いのか、考え直して欲しいものだな。
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テーマ:教育問題について考える - ジャンル:学校・教育

コメント

学校の教育力を超えている場合

学校の教育力の範囲を超えている事例が発生した場合、
学校長は、
速やかに関係諸機関の協力を求めるべきだと思います。

以前勤務した学校で、
武器を所持した生徒への対応を
警察に任せるべきだと校長に進言し、
却下されたことを思い出しました。

職員「痛いじゃすみません。
後遺症が残るかもしれません。
他の生徒が被害を受けたらどうするんですか?」
校長「まずは、
先生方で生徒を興奮させないようにして対応してください。」

なぜ警察に通報しないのか?
後になって考えると
「生徒を売り」たくないからではなくて、
自分の管理能力を疑われたくないから
だったみたいです。

今でも笑えない笑い話ではありますが、
その頃は、生命保険に加入することを
真剣に考えていました。

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