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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

エアコンの意外な効用

 最近、俺が勤務している学校においては、いわゆる「生徒指導上の問題」というやつがずいぶん減った、ということを肌で感じている。生徒が妙にいい子ちゃんなのである。ちゃんと言うことを聞く。もちろん悪いことではない、というかむしろいいことなのだが、思春期・第二次反抗期の発展途上人がそんなことで大丈夫なのか、という一抹の危惧を感じたりもする。
 そして、これにも様々な原因があるであろうし、諸説あるだろうが、一つの実感として、「教室へのエアコンの普及」というのは大きな要因になっているのではないか。

 ここ20年程、まさにあり得ないほど夏の平均気温が上がっている。昭和の最後のころ(つまりたったの30年前)でも、一日の最高気温が32℃といえばニュースになるほどの事件だった。だが、今ではどうだ?32℃なんて、「涼しい日」の部類である。シチュエーションによっては、35℃でも若い先生が冗談でなく
「今日は涼しいですよ」
と言ってしまうほどである。そういう現実があり、実際熱中症で児童が死亡する事例まで発生し始めて、ついに、というかやっとというか、
「子供は自然の子だ。夏の暑さにも冬の寒さにも耐えなければいかん。学校の校舎に冷房を入れるなんてとんでもない甘やかしじゃないか!」
という言説は、一部のキチガイ(または破綻寸前の貧乏な自治体の長)だけのものとなった(と思いたい)。そして遅ればせながら、公立学校の校舎にエアコンを設置することが一般的にも賛同を得られ、その実施が全国的に急務となっている。そういうことに国で助成金を出す、という話も出ているようだ。俺らにしてみれば今更何言ってんだ、とも思うが、とりあえずいいことである。
 で、俺はラッキーなことに、エアコンが導入されている中学校に9年も前から勤務しているのである。エアコンのある教室においては、何よりもいいのは、「授業の取り組みにおいて、集中力が高まる」ということである。そりゃそうだ。汗にまみれて、教室中の生徒がみんなして下敷きでパタパタ扇いでいたのでは、授業する先生だってうんざりするし、かといってそういう生徒の状態をおもんばかれば、無下に
「扇ぐのをやめろ!」
とは言いにくい。中には臆面もなくスカートをパタパタさせる女子もいて、目のやりどころに困る場面すら現出するのだ。本当に嫌になる。エアコンがあれば、そういう苦労は雲散霧消。生徒も落ち着いて先生の話を聞けるし、学習もはかどる。つまり、静かな学習環境が確保できるのだ。
 また、クラスメイトの中に勉強なんかやりたくない的な不良がいたとしても、今時の草食動物ではほかの大多数のいい子ちゃんたちの邪魔をしてまで先生に反抗したり騒いだりする度胸はない。かといって、居心地のいい教室からは出ていきたくはない。仕方なくそいつらも授業中はとりあえずおとなしくしよう、と努力するのである(と言い切るには疑問もありますけど)。
 その結果、学校は平安が保たれる場所となり、問題行動も不必要に多く発生しなくなる。

まさに「人が環境を作り、環境が人を作る」ってやつだね。
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テーマ:教育問題について考える - ジャンル:学校・教育

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