最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

道徳教育と世の中

 先日、白杖をもった全盲の女子高生が、目の見える44歳の男に蹴られてけがを負わせられる、という、卑劣きわまりない事件があった。しかも、ネット上には、この女子高生にも非があるのではないか、という発言まで見られるというのだから、暗澹とした気分にさせられる。つまり、そういうことを言うヤツらは、視覚障害者に対して危害を加える可能性のある人物である、と判断せざるを得ないわけだからね。
 それ以前にも、盲導犬にけがをさせたヤツがいたりとか、ある意味「聖域」ともいえるようなところまで平気で犯してしまうような場面が、どうも世の中に増えてるような気がするのは、単なる思い込みであろうか。いったいどんな生育歴があって、こういうキチガイが世におっ放されてしまうのか。

 そして、いつも結論として言われるのは、
「学校の道徳教育はどうなってるのよ」

どうもこうもないわな。こっちだって、
「白杖を持った人に襲いかかりなさい。」
なんて教えてるわけないでしょ?常識で考えてよ!
 そもそも、小中高等学校の道徳の時間なんて、(最近は「教科化するとかなんとか、何かとかまびすしいが)国民の皆さんはそんなに期待しているモノなのだろうか。今でこそちゃんとこなしているのが担任として当然の姿勢、という文化が職員室にも形成されてきたが、かつて日教組の勢力が強かった頃には
「戦前の”修身”に通じるからそんなモン導入するなんてとんでもない!」
みたいな恵まれない言われ方をしてきた歴史もあるし、行事の準備だとかなんやかんやで別の授業に真っ先に差し替えられてしまうことも多かったものだ。
 だが、そういう時代だって、
「道徳教育は、学校における教育活動全般の中で行うべし」
とか、
「教師は最大の教育環境そのもの」
みたいなことで、児童生徒達がまっとうな人間になるための手助けを常にしてきたことは間違いのないところだ。俺たちはあえて言わせてもらえば、バカ野郎やケダモノでさえも、あるいはそうであるならなおさら、真人間にするためにいつだって頑張っている。はっきり言って、これ以上は無理、ってところまでやってる人だって大勢いると思うよ。それなのに、いつもいつも、何かことあるごとに学校は!道徳は!という方向に話が進む結果になるのはどうしてなのか。

 学校ではどの子に対しても平等にやっているんだから、もっと言えば平等にやらなければいけないんだから、その結果に差が出てきてしまうのは、つまり
本人のせい…としか言いようがない。あるいは、その家庭環境というか。たとえば人物識見・授業の技術ともに本当にすばらしくて尊敬すべき先生がいたとして、その先生がどんなに高邁なお話をして生徒を感化させたとしても、家に帰ってはとっ散らかった台所で飲んだくれた父ちゃんが真っ赤な顔して
「けっ、そんなモン話半分に聞いときゃいいんだよ!」
「教師なんてものはなぁ、みんな嘘つきだ。自分の評価ばかり気にしているんだ。」
なんて巻き舌まじりに言ってれば、せっかくの指導も台無しになっちゃうし、素直な子供でもしまいには腐ってしまうであろう。まあそれは極端だとしても、家庭環境は千差万別である。中にはキレやすくて目の見えない人だろうがお年寄りだろうが見境なく手を出しちゃうのもいるし、そういうことに全く罪悪感を感じない不気味な人間というのも俺自身現実に目にしてきたし、何よりも、そういう子供をそのまんま擁護してしまう家庭というものがかなりの割合で存在する。

 要するに、一人の人間の人格を作り上げるのに、学校の道徳教育が大事でしょ、というのは確かにそうかもしれないが結果を具体的に求めようとするのであれば学校を過大評価しすぎじゃないか?「人間の心」は工業製品みたいに作り上げるものだと勘違いしてるんじゃないか?
 そもそも学校での道徳教育、あるいは「道徳の授業」をしたことによってどんな効果が得られるか、なんてことは(何しろ生徒一人一人の内面の問題なんだから)その場ではわからないし、結果が現れてくるのがいったいいつになるのか(今日からすぐなのか何十年も先なのか)だいたいからして授業をやることそのものに意味があるのかということすら、全くわからない。やらないよりはずーっといいだろ?ぐらいは信じてないとやってられない!と思うことだってある。だが、何しろ「教育」ってそういうものなんだから。
 結局のところ、家庭(実は一番大事)や地域で、一体となって育てていかなければいけないモンなんだよ、という当たり前の話でした。
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テーマ:教育問題について考える - ジャンル:学校・教育

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