最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

トラウマ

先日ある中一女子の保護者と話したときに、「小学校からの申し送り」の話題になって、
「暴行事件のことは(小学校の先生から)お聞きではないですか?」
という。そんな話は知らない、と答えると、こういうことを話してくれた。

 小学校の時、娘が受けた暴行のこと。被害者の生徒(その時は児童)は、いつも学校のことを何でも話す子だったのに、そのことは全く言わなかったので、その頃フルタイムで働いていた母親は、発覚するまで気付かなかった。といっても、体にアザがあったり、気分が悪いなどで救急搬送されたり、ということが重なっていて、かつ、いつもは元気よく走って家を出て行くのにその時分には極端にゆっくり歩いて行っていたのを覚えてはいる。
 相手は男子5人。それも、極めて悪質で計画的。まず首謀者(一人)が職員室から見えない場所を探しだし、プールの裏側とか、階段の踊り場とか何カ所かに目星を付ける。次に、仲間を誘う。誘っても色よい返事をしないヤツはぶん殴っていうことを聞かせた。そして、被害者の女子を物陰に引っ張り込んでは、毎日毎日殴る蹴るの暴行を加えていた。しかも、首謀者は見てるだけ。実際には一人がその女の子を羽交い締めにし、残りの児童3人で代わる代わる殴っていたという。しかも、首謀者は
「服で隠れてないところは殴るな。」
という指示まで出していた。
 発覚したのは、殴り役の男子の一人が、毎日、泣きもせず、黙って自分の顔をじっと見ながら殴られている被害者の目や表情が脳裏に焼き付いて、あまりの罪の意識に耐えられなくなって、大人(学童だか先生だか)に白状したことによる。原因は、その首謀者が被害者の女子を好きだったのだが、相手に袖にされたこと。そしてその女子生徒は未だに男が大嫌いなのだという。(当たり前だ。「未だに」どころか、一生男性というものに対してある種の距離をおき続けるであろうことは想像に難くない。)
 さて皆さん、これ、いったい何年生の時の話だと思いますか?





なんと!小学校1年生!
これほどの悪質な事件を、小学1年が計画して実行できる、ということには耳を疑うが(もしかしたら誰かの入れ知恵があったかもしれないが、それにしたって)、現実に起こっていることは起こっている。たとえ6歳でも智恵があるヤツは智恵がある。行動するヤツは動く。子供に対して「天使のよう」なんて比喩を使う向きもあるが、現実はそんなものではない。「サカキバラ」みたいな事件もあったしね。年齢は関係ないのだ。
 そして、この首謀者の男子は、実は今現在俺が担当している学年の生徒なのだ。新学期からコイツに対して憎しみのこもった対応をしないように、俺自身が気をつけなければならないではないか。
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最底辺高校?!

 弟の結婚披露宴に行ってきた。といっても、式そのものは自分たちだけでやって、先月入籍し、今日は両家の家族だけ招待して記念写真撮影とささやかに会食、というわけだ。ま、それもよかろう。何しろ弟ももう50に手の届く年齢、今さらド派手に結婚披露宴というのも照れくさかろう。お嫁さんとは飼ってる犬のしつけ教室で知り合ったんだそうな。相手のお父さんも、縁があったことを率直に喜んでいる様子だった。

 さて、弟は長年高校の教員をやっているのだが、ちょこっとその話になった。彼は数年前に廃校になってしまった工業高校に13年勤めていたのだが、そこでの話はかなり恐ろしい。
「何しろ、生徒が死ぬんだから。」
「え?」
「死ぬんだよ、生徒が。」
「なんで?!」
「事故とかで。13年の間に8人も死んだんだよ。」
「そんなに?!なんで?」
「バカだからだよ!いろんなことを認識する能力がないから交通事故とか起こすんだよ。乗るなって言ってるのにバイクに乗ったりとかね。」
「そんなことってあり得ないだろ。」
「そう思うだろ?ありえねーんだよ、本当に!とにかく、驚かなくなったからね、死んでも。普通、学校で、生徒が死んだ、なんて言ったら、みんなびっくりして大騒ぎになるだろ?だけど、驚かないんだよ、しょっちゅうだから。
生徒が死んでも驚かない、なんて絶対あり得ないだろ?自分でも信じられないから!」
人命さえも軽さを感じるほどだ。そこまで度し難いバカの集合する場所なんてものが今の日本に存在するとは、まさに信じがたい。

そして、その後も様々な話を聞かせてくれてたあと、
「定年後の再任用なんか絶対にいやだ!俺はもう心底疲れた。こりごり。今の(まあ普通の)高校で定年まで勤めたら、もう二度とこの職場には戻らない!田舎に引っ込んで暮らす。」
とのたまう。本当に、いろいろな職場(学校)、人生があるものだ。

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生徒の声が聞こえない学校:その2

GWに引き続き、お盆明け、「生徒の声」が未だに途絶えたままの校舎を見てきた記録である。仙台に家内の実家があって、年寄りだけで暮らしているので、どうしても行く機会が多くなる。今回はリアス式の海岸線を通ってみた。

小学校の校舎。2階まで一切合切なくなってしまった。
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上の写真の校舎と道路をはさんで向かいにある中学校の校舎。驚くべきことに、3階建ての3階まで被害を受けている。
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道路沿いにあった小学校の校舎。近くに寄るまでは学校とは思えなかったので、建物の全景が写っていない。この校舎は海沿いにあるので、モロに波をかぶったようだ。津波が到達した時刻で止まっている時計がそのままになっているのも鬼気迫るものがある。
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これも3階までやられてしまった小学校。手前には保育所があったらしいが、土台を残して跡形もない。また、鉄筋コンクリートではない普通の民家も多数が基礎を残して根こそぎなくなっているので、本来であればこのように校舎の全景を写真に撮ることはできないはずだったであろう。
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自動車のナビによればここには小学校があったはずなのだが…。校舎はない。ただの瓦礫置き場と化している。廃校かなんかでもともと校舎なんかなかった、ということであればいいのだが。
DSC_0317s.jpg

このほかにも写真を取り損ねた校舎がいくつかあった。そもそもかなりの学校で校庭が仮設住宅になっており、カメラを向けるような失礼なことはしないし出来ない。大惨事となった石巻市立大川小学校の前も通りかかったが、たまたま慰霊祭?が行われていたし、あまりの恐ろしさに全身がすくんでしまって、やっとのことで?しかし早々に退散した。地震から1年半と一口で言うが、文字通り時計が止まったままの空間がそこに広がっている。変わっているのはそこがどんどん草ぼうぼうになっていくことである。

男女共同参画??


 男女共同参画についての研修会に行かされた。今年は人権教育関係の担当になってしまったからね。なんだか出張が妙に多い。しかし、こっちが古い人間なのか、この手の話には腑に落ちないところがどうしても多いのだ。男女は平等、というところまでは強く賛成するのではあるが、そこから先は???なことが多すぎる。

 今回の研修での話でも、まあそういう活動を続けている方々の講演が中心だった。印象的だったのは、とにかく学校の先生は世の中でどれだけ男女が差別されているのかがわかってない、ということ。そしてそれは当然で、日本中どこを見ても、学校ほど男女が平等に扱われる場所は無いからなのだそうだ。確かにね。
 女性が、一人で、あるいは子供を育てつつ暮らして行くには、社会的に男よりも不利な場面は現実問題として枚挙にいとまが無く、それはよくないことだ、と単純に理解できる。また、子育ても仕事もみんな奥さん任せで旦那さんは何もしない、という家庭も未だに多く、女性ばかりが大変だ、という話も(自分自身を省みても)納得できる。いろんな海外との比較資料なんか見せられて説明される。何とかせにゃ、学校でも啓蒙してくれ、というお話にも同意できることではある。

 だが、「男女共同参画社会」とかけ声は高く上がるが、その目ざす先というのは、どんな社会なんだろうか。なんだか、国会議員も管理職も看護師さんも保育士さんもパイロットも研究者も何もかも、あらゆる職業において男女の比率が同じになればいいのか?じゃ、兵隊さんは?と突っ込みたくなるのは置いとくとしても、どうしても不自然な印象をぬぐえないのは、俺の頭が時代遅れなんだろうか。

 だってさ、とにかく女性が働きやすい社会を、というのだが、単純に考えても、女性が誰も彼も働いてばっかりでは子供が作れない。実際ここ何十年か、男女共同参画社会がとにもかくにも実現する一方で、日本人はどんどん晩婚化し、女性が出産する年齢も上がっていく。当然子供の数はどんどん減る。(しかも年取ってから生まれた子供は溺愛されるもんだからどんどん学校教育もやりにくくなる:ここでは関係ないけど。)少子化が進行するから当然経済活動も停滞する。もはや日本の社会は人口の減少とともに縮小するしかない。異常な高齢化社会も目前に迫っているし。そういう現実と、「男女共同参画社会」ってどうすれば矛盾無く両立できるの?

 もう一つ、研修の話に戻るけど、どこだかの県で高校の部活の「マネージャー」を何十人か調査したところ、女子の比率が97%だった。その仕事の内容は、記録(スコア)、食事の世話に、洗濯、合宿所の掃除など。そして、なぜ「マネージャー」になったのか、というアンケートに対して、3割の女子生徒が
「そういう仕事が自分に合っている、と思った」
と考えていること、という報告があり、そういう「意識」はどこから出てくるのか、という問題提起があった。
いつも疑問に思うのだが、それってホントにジェンダー教育のなせる技なのか、それとも生物としてのもともと持ってる性質なのか、どっちなんだろうか。
 だいたい、どんな子供だってオギャアと生まれた瞬間は白紙のはずなのに、しかも一つの家庭で同じに育てていても、なぜ大人しい子と乱暴な子が存在するのか。丁寧な子と大雑把な子はどうすれば違っちゃうのか。リーダータイプとあとからついて行くタイプと意識的に育て分けてる人なんているのか?一人一人の性格の違いとジェンダーをどこで線を引くのか。

 俺には謎が深まるばかりだ。それとも、そういうことを言ってるヤツって、男女差別主義者ってことか?俺なんか、生まれ変わるなら絶対女のほうがいいって思っているのに。

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「いじめはない」は100%嘘。疑いなし。

「いじめのない学校を目ざして」「いじめ撲滅」なんて、かけ声だけは高く上がる。だが、
「本校では生徒同士の人間関係が極めて良好で、イジメは全くありません」
なんていう校長先生が万一いたとしたら、このヒトは100%間違いなく嘘つきか、全くの大馬鹿か、認知症に片足を突っ込んだ人である。なぜなら、
人が集まって生活する場所でイジメが起こらないなんてことは絶対にないからである。「イジメ」は人間の本能的な行為だからな。

(だいたい、動物だってイジメがある。昔ジュズカケ鳩を飼っていたとき、ひとつのケージに何羽か入れておくとときたま一羽だけ首の後ろをはげチョロにされてしまう鳩がいた。よく見ていると、その鳩だけ、他の鳩から攻撃されるのである。見るだにかなり凄惨なイジメが行われていたのだが、いったいどういう理由なのだろうか。学校のイジメも、そこいら辺の所から解き明かしてもらってもいいかもしれない、それなりの動物学者に頼んで。)

人なんて弱い動物だ。寄り添って暮らしている。その中で他人のことをうらやんだり憎んだりして悪口を言い合う。何かの折には当てこすりをし、意地悪をし、そういう行為があるベクトルを持っちゃうと、それはイジメである。いつでもどこでも発生するごくごく普通のことだ。それがどうしたんですか?というぐらいのものである。我が勤務校でも、どの先生もしょっちゅう対応に走り回っているよ。やれクラスだ、部活だって言ってね。教員になって以来勤務したどこの学校でも、どこの学年でも、何も問題が無かったことなんてただの一度もない。我が息子の小6の時の担任が
「我がクラスにはイジメはない」
なんてことを言っていたが、コイツは正真正銘の馬鹿だった(話をしていてその頭の悪さに辟易した←何でそんな奴が採用試験を突破して教員になりすましちゃうのかね~やっぱりコネかね~ま、ここでは関係ないけど)。

結局、「イジメはありません」と発表するためには、無かったことにするしかないはずだ。あるいは、状況の中から真実を発見することができない全くのボンクラが勢揃いするとか。つまり、そんなことを言えば生徒達や保護者の実感からかけ離れたものになっちゃうんだから不信感をもたれるに決まっているのに、何でそういうことを言いたがる人がいるのか俺には全く理解できない。
むしろ、
「我が校では、いついつからいついつの間に、○年生で○件、□年生で□件、イジメが発生し、そのうちの△件は(完全に)解決し、▲件はよい方向に向かっています。×件は残念ながら対応に苦慮しています。」
なんて発表した方がずっと信頼されるような気がする。もちろん現状でそんなことをどこかの学校が孤軍奮闘始めちゃったりすれば、逆に
「なんだこの学校?荒れているのか?」
ということになるだろうが、
「イジメはあるに決まっている」という全く正常なスタンスがもっと一般的になれば、それぞれの学校における教師集団の優秀さを表す指標ともなるはずだ。
イジメが発生する、というのは「学校の恥」という発想はどこから出てきて誰に支持されているんですかね。意味のないムダな考え方だと思うのだが…?

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