最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

子供は失敗するのに決まっているのです。

 最近気になったニュース。

1.東大が9月入学実施→他の大学も追随の動き。

2.大阪市の橋元市長が義務教育でも留年させろ!と…。

この二つに共通することは何か。それは、マスコミの、世論の導き方。子供(若いやつ)はとにかく失敗するのが決定事項であって、それがかわいそ~~!という反応を、世の中がするように誘導する、ということである。

 まず、大学の9月入学の話。ここで「識者」とかが問題にしているのは、3月に卒業した高校生が9月まで何をして過ごすのか、ということ。結局、放っておくのが心配なんだろ。放っておくと、若いやつはバカなんだから、いや、バカに決まっているんだから、なんだかろくなことにならないに違いない。

 もう一つのほう、義務教育の留年。これも、もしそういうことになれば(実は昔っからそういうことになっている。どこの学校でも毎年3月の職員会議で、学年主任が校長に、自分の学年の生徒を進級・卒業させてもいいですか、とお伺いを立てる「儀式」がとり行われているのですよ。それが「儀式」じゃなかったことはこれまでにたった一度だけ、俺が教員になった最初の年度の職員会議で実際に見たことがある。その時に、一人の生徒を「学齢満期除籍」にすることを校長決裁で決めた。すごい瞬間だったぜ。)かわいそうじゃないか!ダメダメ!なにしろそんな制度になったらみんな落第するにきまってるんだから。どいつもこいつもみんな心が傷ついて、立ち直れなくなる。とにかくろくなことにならないに違いない。

 そもそも、若いやつが4月から9月までのヒマをどうつぶすか、なんてどうだっていい話じゃないかそんなの。よけいなお世話である。相手は18歳、何年か後には選挙権を与えようか、という話になっている大人ですよ。勝手にやるだろバイトだって何だって。そいつらが暇つぶしをする方法を何か考えてあげよう、というのか。何でそんなに甘やかすのだろう。キモチ悪い。第一、ひょっとしてロクでもないことになったとしても、それは本人の責任であって、制度の責任じゃない。大人の入口の大切な時期に、自分が何をどうするか、自分の意志で決めてそれなりの期間、自分で自分の身を処すなんて、極めて有益な体験になるに決まってるじゃないか。そんなせっかくの機会を、大人が用意したフィールドの中でほんわか過ごさせろっていうのかね~。よくわからん方向性の議論である。
 そして、義務教育の「留年(原級留め置き)」。これも、そういう話が流れるとすぐ、子供たちがみんなして留年することを前提にして話を進めようとする。しかし、現実にそんなことになるわけはない。だいたい、留年なんて恥ずかしいんだから、みんなそれなりに勉強するようになり、少なくとも留年しないように努力するようになるに決まっている。つまり、本当に留年するやつなんて、そうそう出るわけはないのだ。出ちゃったとしたら、それは本当に留年が必要な子供なのであって、それでイジメだ何だ、って心配するよりも、そいつの学力を何とかする方が学校として心配しなきゃならないことでしょ。橋元市長のいう通り、学校は子供に学力をつけさせるところなんだからさ。

 もっと子供の能力を信用しなきゃ。今の日本、心配性でお節介な大人が多すぎる。高齢化が進んで、爺婆ばっかりになっちゃったからなんだろうけどね。このままじゃ子供がスポイルされるばっかりだ。困ったことである。
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笑顔を忘れた子

 先月下旬、1年生の職場体験事業が行われた。3日間のうちの二日目、生徒の様子を見がてら写真を撮るために、授業の合間を見て回ってこなければならなかった。他の先生は自分の担当学年(つまり1年)の授業が多いから、空き時間が増えるのでよいのだが、音楽の教師は週に一回の1年生の授業が減ったところでたいした違いはなく、忙しいことである。

 で、いくつかの幼稚園を回るが、その中に、この世のすべての苦虫を集めてかみつぶしたような顔をしている女子生徒がいた。そいつが園児たちの間に座り、お世話係をしているわけである。しかし、思うに幼稚園から大学までどんな学校にあっても、教師たるもの最も大事な武器は「笑顔」ではないだろうか?
 基本的にそう思っている俺としては、
(あちゃ~、なんでこいつがここに割り当てられちゃったんだ?まずいじゃね~か!)
と思い、その女子に
「あのさ、笑いなよ。ちっちゃい子に好かれないよ!」
とささやいたのだが、もちろん全く効き目はなかった。あと一日、心配だな~と思いつつ、幼稚園の先生にお詫びを言い、とにかく帰ってきた。

 それにしても、思えば不思議なものである。この女子は、本当に笑顔というものをお母さんの胎内に置き忘れて生まれてきたんじゃないか、と思えるような仏頂面の持ち主である。笑っているところをほとんど見たことがない。そのくせ妙に頭がよくて口が達者で行動的で、学級では裏ボス的な存在であり、教師の揚げ足を取ってクラスの雰囲気をぶちこわしたりするのは大得意なのだ。これを言っちゃ身も蓋もないが、いったいどういう育ち方をすればこういう子供ができあがるのだろう、と生徒を見ていて思うことがある。「女は愛嬌」なんて、古い言葉だし男女差別に聞こえるかも知れないが、今の世の中だって真実には違いないはずだ。
同じ能力の人間を2人並べてどっちか選べ、といわれたら、見た感じ性格が良さそうな方を取るに決まってるじゃないか、企業の採用担当者だって婚活中の異性だって。親たるもの、そういう将来のことを考えて、自分の子供をどういう子にしたいかのビジョンを持ってだな~、子育てをしてほしいものである。子供を見る親のまなざしのって、けっこう大事だと思うよ~。
 

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