最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

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広がる「強い指導容認論」…?

 先頃の最高裁で、熊本の体罰事故についての判決があり、教員側の勝訴となったようだ。ようするに、ある学校で学校教育法に抵触する(かもしれない)ちょっとした指導の行き過ぎがあって、感情的にゴタゴタしたけど結局「どうってことない話でしょ」ということになりました、というだけのことでしかない、のかな?もちろん、そんなことに巻き込まれる危険をあえて冒さないことにしている俺なんかにとっては、はっきり言ってたいして興味のある話ではない。
 しかし、やっぱり気になるのは新聞の論調だ。そして、やっぱり、というこの文章を見てくれよ。5月3日の朝日新聞の朝刊での編集委員の書いた「結論」?なのかな。あえて全文を引用するが、まずは学校性悪論ありき、の姿勢は全然変化無し。というより、なんだこりゃ?とあきれる他ないひどい文章だ。(傍線と番号は引用者による)

「力より言葉の指導を」
 今回の判決は、あくまで訴訟の対象になった講師の行為を判断したものだった。しかし、結果として、体罰に肯定的な雰囲気が学校現場に出てこないか、不安を感じる
 ①体罰に及んだからといって、子供の成績が格段に良くなったり、本当の意味で行いがよくなったりするわけではない②体罰で不登校になった子供だっている
 体罰は子供に恐怖心を植え付けたり、心に傷を残したりする。人を屈服させるのは暴力的な行為が効果的だと思わせるかもしれない。③力で安易に解決しようとする、乱暴な人間に育たないだろうか
 こうした思いをきれいごとだと言う人もいるだろう。しかし、④少なくとも戦後、教育の世界は「言葉」を介した指導に変わった⑤次世代をになう子供たちが体罰でいうことを聞かされているようなことがあるとすれば、耐えられない
 ⑥言葉を解する教育は、本当にしんどいことだと思う。しかし、わかりやすく何度も言って相手に理解させる、その過程が大事ではないか。遠く険しい道こそ教育の指導というもの⑦そして、それを後押しするのが保護者だと思う
 ただでさえ、教員に対する周囲の要求は高くなっている。言葉を効果的に使うには、一定の時間的な余裕が必要だ。⑧仕事がやりやすくなるよう、環境を整えることも必要だろう。(編集委員・山上浩二郎)


①体罰で子供の成績が格段によくなるとは(誰も)思わないが、厳しい指導がなされなくて教室の雰囲気そのものがぬるくなって、全体的に成績がダラ下がっているという現状はないのか?それに、「本当の意味で行いがよく」なるって、何のこと?もしかして、「言葉の指導」によって子供の人格を変革させろって言ってるのかな?今時のガキにたいして、キミそんなことできるの?すごいね。
②「体罰で不登校になった子供」なんて、今まで実際にみたことがない。一部の特異な現象。その教師をクビにすればいいだけのこと。それよりも、体罰も何もしないで放任した挙げ句の出鱈目な環境の中で尾羽打ち枯らして不登校になっていく「弱っちい子供たち」の方が、圧倒的に大変なことになってるんじゃないの?俺自身、異動したどこの学校でも必ず何人か見かけるけど?
③体罰が横行していた時代(例えば戦前とか)に育った人たちはすべからく乱暴な人間だ、という何か根拠があるのでしょうか。しかも、記事の中で最近の小中学校における暴力行為の発生件数が過去最多、みたいなことが本文のほうに書いてあるのに、自分の言っていることと矛盾を感じないのか、この人?
④そのことによって、今の学校現場の荒廃がある、という見方も成立するんだけど。
⑤ただの感情論。しかも個人的。しかしこういう書き方に意味もなく共感しちゃう人、というのも世の中にはいるわけで。
⑥これこそまさに「きれいごと」。口では簡単に言えるが、現場でこれをやると、教員は文字通り一睡もできなくなる。それに近い人を俺は複数知っている。結局学校に泊まり込んじゃう人もけっこういる。俺には無理。
⑦具体的に何を言いたいのか。保護者はどうしろっていうの?
⑧本当に簡単にいってくれるよね。そんな環境を実現するために、どれだけの予算と人員が必要になるか、想像つきます?それに、教員が全然身動きができなくなったきっかけのキャンペーンを張ったのはオマエら朝日新聞じゃなかったのか?


 そうして、この記事の主題は…広がる「強い指導容認論」。
この判決がきっかけになって、日本中の学校現場で体罰の嵐が吹きすさび、子供たちが暴力におびえる姿を想像でもしているのか?なんだかどえらくセンセーショナルな感じもするが。俺なんかの感覚では、まあこれだけ暴力反対の世論に凝り固まった世の中で、あえて「体罰」を復活させよう、なんて考える教師なんて、よほどの変わり者だけのような気がするけどねぇ。

 というわけで、こういう一見かっこいい、しかし実は害毒ともなる論説が、こうやってさりげなく世の中に流されてゆく。ホント、マスコミって怖い。よくよくチェックを怠らないようにしないといけませんね。
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テーマ:教育問題について考える - ジャンル:学校・教育

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