最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

人格の欠陥

 ちょっと前に麻生総理大臣が「医者は社会的常識がかなり欠落…」てなことを言っていろいろ叩かれていた。どうも昔から「センセイ」と呼ばれる職業の人は非常識だ、人格に欠陥がある、という社会的常識がまかり通っている世間があって、場合によっては俺もいらだっていることもあったりする。曰く、「先生と呼ばれるほどのバカでなし」なんてね。まあ、センセイと呼ばれるのは、だいたい医者と教師だが、代議士もそうだったんじゃなかったっけ?

 しかし、考えてもみてほしいのだが、社会的に言って教師の性格に欠陥があって何が悪いのか。じゃあ、キミらの言うところの欠陥のない人格ってどういうのを指すの?

 例えば、ここに浮世離れした学者(芸術家でも人間国宝でも何でもいいのだが)がいたとする。彼は自分の天職に寝食を忘れるほどにすべてを捧げ、優れた業績を残し、世に名声を博することとなった。もちろん、周囲の家族や弟子達が身の回りのことはやってくれるし、生活はほとんど送り迎え付きで自宅と職場を行き来するだけ。政治経済には関心がなく世事に疎い。
 さて、ある時彼は何かの拍子で、何十年ぶりかで一人で出かけることになったのだが、久しぶりに駅に来て、切符の買い方がわからない。新しくできた路線が多くなりすぎて、路線図を見ても何が何だかわからないのだ。お金も小銭なんか何年もさわってないから、財布の中を探るのも一苦労。悪戦苦闘の末切符を買ったが、今度は改札の通り抜け方がわからない。自動改札なんて、彼の体験の中にはなかった。エスカレーターだって、左側は立ち止まり、右側は歩く、なんて習慣は彼の学生時代にはなかった。そして、何をするにも気づいてみると後ろには長い行列が。
…みたいなことがあったときに、周囲の人は彼をみて馬鹿だ、と思わないにしても相当胡散臭いジジイだ思うだろうな。(ちょっと論点がずれてるかも知れない…シクったか)


ようするに、人は、自分のついた職業に合わせて人格や知識に偏りができてくるのは当然のことではないのか、と言いたいのだ。
 医者が患者の体を単なる物体のように思うこともあるかもしれないし、「環境保護」なんて聞いただけで顔をしかめたくなる代議士だって多くいるはずである。

 そして、教師は?
 当然人格には偏りが出ている。俺自身以前にも書いたが、「生徒の顔が偏差値の数字に見える」なんてのは序の口かもしれない。生徒指導で親とトラブルが生じたときに、
「あの母親はダメだ!自分の子供のことを信じてるんだからな!」
なんてことを職員室で平気で放言したりしているのは、あんまり人様には言えないがやっぱり事実だ。(親が子供のことを信じなかったら一体誰が最終的に子供のよりどころになるのか?)
 確かに、生徒に対して大人として向き合うことは大切なのだが、だからといって彼らの気持ちをまったく斟酌しないのでは話にならない。しかも思春期である中学生の精神はまるでサナギの中の内臓状態に魔可不思議なものだ。そんなのとがっぷり四つにつきあっていれば、そりゃ普通の大人としての円満な人格を保つなんてできるわけがありませんよ。人間は環境の動物だしね。
 メシの食い方一つをとっても、教師はやたらに早く食べる。見ていると、まるで魔法のように食べ物がお皿から消えてしまうのだ。何しろ、給食の時間は「休憩時間」じゃないからね。「給食指導」の時間であって、つまりものを食うのが目的ではなく、児童生徒の面倒を見るのが主なのだ。そんな習慣が例えば婚約者とデートの時なんかに出ちゃったりすれば、
「なんて風情のない人かしら」
なんていう印象を相手に与えてしまいかねない。
 まあそういう、「普通の」世間と教員の「常識」との乖離は他にも枚挙にいとまがないのは何となくわかっていただけるであろう、というか、自分の子供を通して
「まったくもう!」
と舌打ちをすることによって直接経験した人も多かろう。何といっても教師の相手は「人間」だから、トラブルも多くなってしまうのだ。

 じゃあ、どういう人が人格に欠陥がなくて、社会的常識が欠落していないのだろうか。「センセイ」を小馬鹿にする前にぜひ教えてもらいたいものだ。
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戦う教師

 この頃、成功者になるには口癖を利用するのがいい、みたいな文庫本を拾い読みして、俺もそうするか、と考えた結果が「戦う教師」
センス無いのう。まあ、あんまり口に出していってるワケじゃないから、ちびまる子ちゃんの「友蔵心の俳句」とさして変わりはないかな。
だが現場の状況はそんなこといっていられない。ヘタすれば生徒が勝手に何でもやらかして、どうなっちゃうのか常に予断を許さないのが、今の受け持ち学年だ。

 そしてきょうは、ついにというか久々にというか、生徒と怒鳴り合って挙げ句の果てに胸ぐらを掴まれる、という事態が勃発した。発端は、清掃が終わって帰りの会を始めようとする矢先の時間、4組の教室に3組のヤツらが2人侵入していて、出るように指示してもいうことを聞かず、「帰りの会」が始められない、と女性の担任が困って俺に言ってきたのだ。(その時俺はちょうど教室前の廊下をパトロール中。そんなことをしなけりゃならないというのも、そもそも困ったことである。)
 で、さっそく教室に入って、その3組のヤツらを引っ張り出そうとしたら、さらにその奥に1組のSがいやがる。アチャ~、こいつは学年の中でも一二を争う面倒なヤツだ。だが、とにかく4組の学活を始めさせなければ、と思って
「こりゃ、他所のクラスに入り込むでない!」
と迫った。3組の二人(小物)がSの威光を頼んでグズグズしてるのもわかるから、勢いSに迫らざるをえないな。ところが、Sは
「なんだてめぇは。何もわからないくせに口出しするな。クソ教師。死ね。」などと暴言を吐きまくる。そんな手に乗るか。
「いいから出ろ。他所のクラスにはいるな。そういう時間じゃない!」
の一点張りで押す。Sが切れてきた。3組の連中はいつの間にか消えている。まずいじゃないか。と思うまもなく、暴言を吐きまくりつつ、その辺を蹴っ飛ばし、蹴散らして4組から出ていく。内心「シメシメ」とも思うが、いろいろそこら辺中のドアや壁や机を蹴っ飛ばして
ドカ~ン!!
バ~~~ン!
ガタ~~ン!!!

と猛烈な勢いである。こりゃ止めねばならぬ、と追いかけて、
「何やってるんだ、やめろ!」
「うっせえこの野郎てめぇ何もわかりもしねえくせに口出ししやがって、てめぇのせいだろこのバカ、死ね!消えちまえ!この学校から消えろ!」
もはやとどまるところを知らない。もちろんそこら中のドアを蹴りまくりながらだ。みんなびっくりだよね。
「ふざけるな」
と腕を取ると、
「なんだこの野郎!さわんじゃねぇ!」
と胸ぐらをつかんできやがった。その顔を見ると、まさに顔面蒼白。こりゃやばいかも、だが、引いちまってはせっかくの機会がもったいない、とさらに
「時間は時間だろうが!」
などと不退転の決意で対抗する。<戦う教師>だからね。もちろん、腕組みをして、手は出してないよ、というのをさりげなく周囲にアピール。
向こうも、胸ぐらはつかんだものの、その先には進まない。おさえているのだ。ひょっとしてやられるかも、という気もしたが、その一瞬に(あ、こりゃ大丈夫だわ)と判断する。で、向こうもらちがあかない、と見て取って手を離し、さらにそこら中に当たり散らしながら、自分の教室に突入し、その瞬間に一番後ろの机を蹴り倒す。
「痛てっ!!」
と男子生徒が叫ぶ。Sの担任が何とか落ち着かせよう、と介入する。俺も追いかける…。
と、さらにこんな騒ぎが5分ぐらいも続いたかな。

 それにしても、キレる生徒、というのも困ったものだ。しかもSの場合は、だいたいこういうことをされればキレる、だから俺にかまうな、みたいな、キレてもいい場面、というか、キレるための免罪符というか、そういうものを備えたつもりになっている、という意味でも厄介だ。
だが、彼もいずれは卒業だ。いつまでもだだっ子みたいに、何でも許される世界にとどまっているわけにはいかない。こっちもそういうメッセージを出し続けなければいけない。そのために給料もらってるんだからな!!

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今日の朝

 今日は朝会だ。いつもより遅刻をとられる時間が10分も早い。そして、モタモタしているウチの愚図2年生を体育館に追い出さなければならない。10分前には昇降口のところに出動。今年は副担任なので朝会の時にはそういう係なのだが、けっこういろいろあって2学期以降はほとんど満足に朝会に顔を出せたためしがない。
 廊下は登校する生徒と体育館に向かう生徒が行き交ってごった返している。いつもの光景だ。そして、
「早くしろ~~」
「おはよう!」
「おはようございます~~~」
などと生徒に声をかけまくる。いつものように、むっつり押し黙って反応しない奴や明るく返事を返す子や、片手を上げてうなずくだけなんて失礼な奴なんかがそれぞれ通過していく。油断していると上履きに履き替えるときに下足のまま三和土から上に上がっちゃうバカも何人か(決まった奴だけど)いるから、監視は怠らないようにしないと。それから時間が迫ってきたので一度2年の教室の方へ行って、朝会に出ないでバックレてる奴がいないかどうか見て回る。…取りあえずいないようだ。で、もう一度昇降口へ行って、落ち穂拾い。朝会開始5分前で、体育館ではもう整列完了の時間である(5分前行動が標榜されてるからね)。だが、
「まだ遅刻じゃないよね」
と、この灰色の時間を有効活用しようというスカタン小僧が何人も登校中である。だいたいこういう奴らを放っとくと朝会出ないで教室にシケ込んでいたりするから要注意だ。(もっとも、そういう自分も中学高校時代はギリギリ登校組だったから、あまり悪くも言えないのだが)
 さて、嵐が去ったように昇降口から教室にかけてのエリアは誰もいなくなった。だがこれから、朝会がないと思っててうっかり遅れてくるのが登校する時間だ。それを待って、昇降口に待機すると、妙に誰も来ない。いつものドヨ~ンとした連中も朝会に出たようなので、ホッと一息。一人、だらしないのが登校して教室に入っていく。
 そのうち登校してくる生徒がいなくなったので再び教室の方へ行ってみると、何と話し声がするではないか!1組の教室だ。声を聞いただけで誰だかなんてわかるさ…、、うわ~ア・イ・ツ・かよ…、さっき来て体育館いったんじゃなかったのかよ、と落ち込みそうになる気分を奮い立たせて、
「こりゃ!朝会に出んかい!」
すると、こいつ、後から来ただらしないのと二人でダベっている。朝会が終わるまで時間稼ぎをしようという態勢である。そして、
「やだね。ぜって~でねえ。今から行ったってどうせ遅刻だもん。俺は朝会なんかでねぇんだよ。」
などとうそぶいている。もう一人の奴も、
「S(その野郎)が行けば俺も行く。」
とかいってヘラヘラしてやがる。だが、このままここにいさせてもしかたがあるまい。
「いいから、朝会、出ろ!」
「ヤダね」
と押し問答が続く。そのうち教室の中を逃げ回る。二人してあっちこっちに。で、この俺さまがそれを追いかける。机の間の通路とかを異動するわけだから、縦横にしか動けない。まるでパックマンである。
で、膠着状態になっているところへ、Sが来たはずなのに体育館にいない、というので探しに来た若い教員が顔を見せる。助かった。一人じゃ無理なところだったぜ。で、二人して追い出しにかかるが、そこへさらにグータラな男が一人、御登校である。ま~たややこしいことに、とうんざりするが、取りあえずみんな体育館に行く気になったようで動き始める。ところが、その最後に来たやつの歩いた跡が泥だらけなのだ。上履きはいてるはずなのにどうなってんの?若いのが
「おめぇふざけんな!歩いた跡が泥だらけじゃねぇか、全部掃除しろ!」
と怒鳴るも、シカトして階段を下りていってしまう。で、その泥の跡(あくまでも校舎内よ)をたどってみると、どうも昇降口で履き替えた形跡がない。つまり上履きのまんま家に帰り、上履きのまんま登校したのではなかろうか、と類推できる。なんて野郎だ。ブツブツ言いつつも若いのが箒とちりとりで廊下を掃除する。やっぱり本人にさせるべきだろうが、放っておけば朝会終わって戻ってきた生徒に踏み散らかされて廊下は収拾がつかなくなるであろう。最後(のつもり)に、ちらっと見ると、ま~だ一人昇降口に向かってくる奴がいる。ハァ~?と思いつつそいつを待っていると、そこへAETがやってきて、校舎の陰で隠れて時間を潰してる男子生徒がいる、という。どうも校舎の死角で朝会が終わる時間を見計らっているらしい。だが、若いのとAETと3人で一緒にいるところに、そのバックレ野郎があらわれた。AETが激しくなじるが、何と彼はしらばくれている。
「何を言っているんだ。ボクは見ていたんだ。3分以上も立ち止まっていたじゃないか!何で嘘をつくんだ!」
とAETが迫る(頼もしい人である)が、
「ボクはまっすぐ来ました。立ち止まってなんかいません」
ガンとして認めない。彼の申告する「家を出た時間」から考えてさえ遅刻するはずがないのにだ。そこでさらにAETが
「ボクが見た、この目がまちがっているとでも言うのか」
などと5分ぐらい押し問答するが、全然埒があかない。結局AETは
「こんな嘘つきはボクは嫌いだ!」
と言いつつも呆れて行ってしまった。こっちも
「自分や他の人をだませても事実は事実なんだから!」と言って放免するしかない。こういう嫌なやつがこの頃は実に増えている。
 ところで、ふと見るとその場面で凍り付いていたやつが二人。事情を聞くと、一人は体調不良で昨日休み、今日は親の車で送ってもらって今来た、という男子(最後のつもりで見たらいた生徒)と、もう一人は足首をねんざして松葉杖で来ている女子である。その女子に、
「登校に時間がかかるのはわかっているんだからその分早く来るのが社会のルールだ。いつまでも甘ったれてるんじゃない。」と言ってやった(言わなきゃしょうがないよね)。そして、すでにその頃には朝会を終えた3年生が教室に向かって列をなし、向こうの渡り廊下を横切っている。結局また今週も朝会には出られませんでした。チャンチャン。

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