最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

教育のガン

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/182098/
「日教組は教育のガン」ねぇ。俺は組合には結局入らなかったので、日教組が本当にガンなのかどうかは理解の範疇を超えているが、(やめるのは当然、としても)この大臣がかなり変なヤツであるということだけは、特に想像力のたくましくない人にも理解できるであろう。
 少なくとも言えるのは、前後の状況もわきまえずにこういう異常な発言を繰り返すような輩がニッポンの政治の中枢にいる、ということ自体が、子供の教育のためにはガンになっている、ということであろうな。まことに、教育上、好ましくない事態だ。
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死んでしまった教え子たち

 長く教師をやっていると、若い身空で死んでしまう子がいる。俺は21年やってきたが、幸いなことに俺が直接教えている最中の生徒が死んで教室から、俺の目の前から消えてしまった、ということは今のところない。だが、卒業生の葬式にはたまに呼ばれる。記憶の襞の底からその生徒のことを思い出し、エ~~~!あの子が!とがっかりするのも意気消沈ものだが、少しその子たちを偲んで書き留めておこうか。お彼岸だからかも知れないが、なんだか急に書きたくなったのだ。

その1:その元生徒(女子)は誰が担任したのか忘れられていた。たったの3クラスしかないのに。俺も卒業アルバムとかを引っ張り出して見て、そういえば2年の時は俺が担任したはずだ、とかろうじて思い出したが、俺に電話で連絡してきた元同僚も、
「(3年の時の)担任、誰だったっけ」
なんて言ってたんだけど、アンタじゃなかったのか?!
 目のクリッとしたショートヘアの、ちょっと背の低いかわいい女の子だった。担任自身が思い出せないのだから、要するにあまり目立った活動をするような子ではなかったのだ。おとなしい、いい子、ってところかな。高校を卒業して就職し、二十歳ぐらいになっていたのだが、ある晩、軽自動車を運転していて、右折しようとして交差点で停止していたところをダンプカーに突っ込まれて乗っていた車は炎上し、即死してしまった。

その2:とてもとても小さな女の子であった。普通よりもとても。吹奏楽部でホルンを担当していた。ホルンパートは上級生に男子が一人いるだけで、同学年のもう一人の女子(その子も小さめ)と3人でパートを形成していたのだが、その様はなんだかスヌーピーがウッドストックを二羽引き連れて歩っているようにも見えて微笑ましかった。ある時ホルンをこわしてしまって、ベルが大きく歪んでしまったのだが、それを報告している時の申し訳なさそうな顔が今でも印象に残っている。
 俺は2年まで担当して異動してしまったのだが、卒業後は進学先の高校でも吹奏楽部に入って活動していたらしい。葬式の連絡が入ったときには高3だったはずであるが、聞くところによると、病気のため部活もやめ、さらに高校も周囲が引き留めるのも聞かず中退してしまっていたらしい。そして、闘病むなしく還らぬ人になったということだ。なんの病気なんだか聞きそびれたが、あんな小さな体では病魔に打ち勝つことができなかったのだろうか、と想像した。
 ふと思いついて、中学校で吹奏楽コンクールに出たときの写真を携えて通夜に参列したのだが、家族がこっちがびっくりするほど感謝してくれて、その写真を霊前に飾ってくれた。

その3:やはり吹奏楽部で、トランペットを担当していた。それなりに気が強く、いろいろとがんばっていた。ピアノも上手で、合唱祭の伴奏なんかも随分達者にやっていた。男嫌いの傾向があったのか、自分のパートに入ってきた後輩の男子を放っておくようなところもあった。
 3年のコンクールでは県大会を抜けて上位大会に出場したのだが、他県への遠征のために市でチャーターしてくれたバスに乗りたくない、バスに異常に酔いやすい体質だから移動は一人だけ電車にして欲しい、などとメチャクチャなことを言ってゴネたため、こっちは大いに困惑した。結局、親と一緒に別行動をとったのだが、なんだか部内に嫌なムードが流れたのも確かだ。本番はトランペットファーストの彼女(つまり最重要人物)が音を外しまくったため、当然金賞のところを取り損ねて銀賞になってしまったのだが、まさしく自分のせいで結果を出し損ねたことをごまかそうとしたのか、帰りのバスのなかでは他の部員とじゃれ合って異常にハイになり(帰りはバスに乗ったのだ)、
「ちっともバスに弱くないじゃないか…」
とこっちは後悔のほぞをかんだ。
 無事にトップクラスの女子高に進学したが、どうしたわけか拒食症になってしまい、高3の時に衰弱死してしまった。

 他にも何人かいるのだが、印象に残っているのが女の子ばっかり、というのも、俺が男だからなのかも知れないな。それにしても、当たり前だけど生徒といえば間違いなく俺より年下。しかも若いというのに、先に死ぬなんて本当に残念であると同時に、なんだか裏切られた気持ちにさえなるのだ。今後これの追加は書きたくはないが、(書かなきゃいいだけの話だが)こんな話の種が追加になることはやっぱりあるんだろうな(イヤだけど)。因果な商売だ。

これぞ茶番劇

 大分県ではとうとう不正合格者をクビにする、という強硬手段に打って出た。ようやるのう。だが、実際に本人のあずかり知らないところで勝手に不正が行われていたというのも、なんだか可哀想である。はっきり言って、採用したサイドだけに問題があるのであって、「合格しちゃった人」には(うすうすはわかっていたんだろうけど)何の落ち度もない、というより、何とか先生の倅、とか関係者、というたまたまの人間関係に巻き込まれた、と言ってもいいぐらいで、端から見ていても納得いかない。「こちらには責任はない」と採用取り消しになった本人たちが裁判なんか始めたらいったいどうなるのであろうか。
 だいたい、この決定を下した人間が、そもそも不正な手段で出世した輩であるのはほとんど間違いがないのではないのか?新採用と違って、管理職試験の方はかなり情実がものを言う世界。自分だってカネを包んだくせに、その汚れた手でこんな決定をするというのもすさまじい。まさに茶番劇とはこのことだな。

 (そして、ワリを食うのはいつだって子供である)

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