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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

品性の変遷…!

 教師になってすぐの頃、といってももう20年も前になるが、生徒の発言で非常に驚きを禁じ得なかった一言がある。それは、
「先生、おごって!」
バリエーションとしては、
「先生、アイスおごってくれ!」
「先生、ラーメンおごって!」
これらの言葉が普通の会話の中で、生徒の口から何のためらいもなく出てくる、というのはどうしたことであろう。今では慣れてしまって何とも思わなくなってしまったが、その当時は実に実に強い違和感を覚えた。実際、子供がこういうことを言うのに対し、嫌な思いをするのは何歳より上の人間なのだろうか?

 というのも、俺が小さい頃は(などと言うと自分が年を取ったのを感じるが)親以外の大人の前で「何か食べたい」「何か食べさせて」などと口に出して言うことは、絶対に犯してはならないタブーだった。
「道に出て物乞いをしてこい!」
「オマエは乞食か!」

という叱責の言葉が大量の弾丸となってまるで集中砲火を浴びるように飛んでくるものだったからである。この価値観は大人に限らず、子供の間にも徹底的に染みついていたから、(俺もやっちまった経験あるが)先生の前で「暑いからアイス食べたいね」なんてことを口に出してしまうマヌケがいようものならそれこそ大変!一大事!子供たちがこの世で最も軽蔑している職業?であるところの「乞食」に擬せられてトンデモナイ悪口を先生からも生徒からもいやっちゅうほど浴びせられることになり、最大最悪の屈辱感にまみれなければならなくなるのだ。

 俺が教員になって前述の驚きを感じたのは、その子供時代から20年もたってない。先生に向かって「おごって」なんて、俺の時代にうっかり言おうものなら鉄拳が飛んだであろう、と思うと隔世の感がある。と言うより、何の違和感もなくその発言を受け入れている先輩の先生方に対しても、すごい驚きを感じた。それどころか、実際求めに応じて生徒に何かをおごっている教員もいるらしいのを知ってもっと驚いた。教師としての品格っていったい何なのか?

 それに、そもそも人から食べ物を恵んでもらうことを「恥」と思う文化はいつ、そしてなぜ消えたのか?只酒を飲むのは下品、なんてこともいわれるが、何の損得関係もない他人に食べ物(に限らず)をねだるのはみっともないことではなかったのか。というより、人間の尊厳:プライドに関わる、譲れない一線のようにも思えるのだが、そういう考えは古いのか?(今さら言っても仕方ないと思うがね。)
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テーマ:子育て・教育 - ジャンル:学校・教育