FC2ブログ

最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

小学校のダルい研究授業

 今日は午後から小学校の授業を見た。算数の授業研究会をするから、中学の教師も見に来い、ということで、たまたまヒマな俺、校長、英語の先生、と3人で行って見た。6年生で最近のトレンドの「習熟度別」でクラス分けをする方式で、分数同士の割り算のやり方を教える、という授業である。
まずは、前回の授業の復習で、「3/4デシリットルのペンキで2/5㎡を塗ることができました。1デシリットルでは何㎡塗れますか」という問題で、式が2/5÷3/4である、というところまでがわかった、というところまでを確認し、授業がスタート。ところが、その進め方がひどい、というかワケがわからない。各自でこの計算のやり方を何通りか考えろ、というのだ。合間合間には教師がヒントを出したり、下位のクラスではヒントのプリントを渡して説明したりしているのだが、こりゃヌルいわ。授業者が平気で「わかりましたか」なんて聞いてやがるのにもあきれ果てたが、「わかった(理解できた)人は手を挙げて」なんて言って子供たちに手を挙げさせたりしているときた日には…。馬鹿じゃねぇのコイツら!
んで結局、グループごとに意見をまとめて発表し、結論を出すことになった。しかし上位クラスは「分数÷分数の計算は、割る数の分母と分子をひっくり返す(ママ)」という驚愕の結論を授業終了5分前に教師が板書し、その後練習問題にかかったのだが、下位のクラスの方はなんと授業終了時刻になっても結論が出ず、終了3分後に若い(といっても30代)教師が「分数で割る計算の仕方は、割り算の決まりを使って、割る数を整数にすれば計算できる(ママ)」というワケのわからない文言を板書しただけでその授業は終了してしまった。なんだ、この授業???!この子供たちは将来どうなっちゃうんだ!
そのあとの研究協議は幸か不幸かうちの校長が(大量にシゴトを抱えてるはずの)俺らに気を利かせて?「帰りますので…」と言ってくれたので、参加せずに(つまり俺が悪口雑言を振りまいて憎まれたりせずにすんで)帰ってきてしまった。

中学校の法則「研究授業の指導案を事前にみんなで検討すればするほど、その授業はくだらなくなる」

だいたい、割り算同士の計算なんて、「つべこべ言わずに後ろの分数の上下をひっくり返して掛け合わせろ」の一言ではなぜだめなのか。そうすれば時間が山ほど余るから定着のための練習問題をたくさんさせられるぞ。俺たちの小学の頃はそうだったし、それでなんの不都合もなかったぞ。それに「世の中は理屈だけじゃ渡れねぇんだ!」という「生きる力」を身につけさせることができるじゃないか!そういう議論を「乱暴」と言うか?「時代錯誤」と言うか?
今日あらためて実感してきたことだが、俺は
今のやり方の方が絶対にまちがっていると思う。子供たちが理解しないものは本当にだめなのか?
まず、どんな教え方をしようが、理解できないものは理解できないという人間は必ず集団の中に含まれている。やり方を考えろと指示したって、怠けて何も考えずにいる奴はいるし、頭が悪くて文字通り考えることさえもできない奴だってかなりいる。そして結局理解できないで終わる。そいつらが理解するまで待っていることによって、授業は先に進まず、貴重な時間が膨大に無駄にされる。
そうやって、現行の指導要領ではどれほどの内容が削減されたのか。3桁同士のかけ算割り算がなしになって、円周率が3.14と教えられなくなり、やむを得ず使うときにも電卓で計算させる。台形の面積の公式をカットする、中学校から不等式が消え、根の公式さえも消えそうになる。すべて「ゆとりの中で生きる力を!」、「すべての生徒に100点を取らせる」というスローガンのもと行われてきた施策である。ありがたくて涙が出るではないか。
 そして、その指導要領の方針の下、今も毎日毎日このようなナンセンスな授業が(日本全国でもかなりの割合を占めているはずの)くだらない教師たちの手で行われているのだ。こんなんで日本の将来はどうなるのか。
そんなことより、理解しようがしまいが、やり方はこうだ!と言ってやった方がずっと被害が少ないじゃないか。ずっと親切じゃないか。わからない奴にだって、できるチャンスが生まれるんだから。そういう誰の目にも単純明快にして効率的な理屈が「人間的」というお題目の下で排斥されてきたのは悲しむべきことである、というか、なぜ異常だと感じないのか。
せっかく文科省が「これまでの<ゆとり教育>は間違いだった」と言ってくれてるんだから、俺たち教員もさっさと昔の技術を思い出し、実際に確実に学力が身につけられる授業に衣替えをしていく時期だと思うのだが…??
スポンサーサイト



テーマ:算数・数学の学習 - ジャンル:学校・教育