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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

がんばれ不良ども

 この間、「市内小中学校音楽会」があった。中学校の部はどこも、激戦の「校内合唱祭」を勝ち抜いた学級(主として3年生)がプライド満点で参加する晴れがましい舞台である。
 だが、どこの学校にも「困ったちゃん」がいてそういう行事でも何かとその動向が注目される。その「音楽会」にも、そういう生徒が混じった学校がいくつかあった。

 その中の一つの学校(俺の勤務校じゃない)では、まさに困った不良の吹きだまりのような有様。ワイシャツの第2ボタンを外しているのは序の口。髪の毛は色とりどりに染め、ワイシャツの裾は出しっぱなしに長袴の裾のように引きずる腰パン状態、女子なら膝上20㎝の超ミニスカート、という輩が何人もいるドヨ~ンとした雰囲気、しかも女子がみんな制服のベスト姿でいる中、何人かの女子がセーターを着たままで、「きのうセーターで出ていいって言ったじゃん!」「そんなこと言った覚えない!」と、指揮をする音楽の先生とバトルをしている。誘導係の役員としてそばについている俺にしても、何とかしてくれよコイツら、と叫び出したくなるようなクラスだ。こんな連中を何とかまとめてここまで持ってきた先生の苦労は想像を絶するものがある。

 それでも何とか順番が来て、そのクラスの演奏(合唱)が始まった。無事に演目が進み、そろそろ終わるかな、と思われる頃、突然、舞台の上で「ガタン!」という音がした。「ん?」と俺がそちらの方を向きかけたとき、さらに一回「ガタ~ン!」というときならぬ物音が!
 何事!と思って舞台の袖に行ってみると、誰かが舞台の上で倒れたらしい。体調不良の生徒がいたのだろうか。ちょうど合唱のパートが終わって、後奏のピアノが流れる中、指揮をしていた先生がその生徒の方へ駆け寄っていくところであった。
 伴奏をする生徒の弾くピアノが、いかにも「どうすればいいの?!」という不安げな音を立てたのには感心してしまったが、今はそんなことを言ってる場合じゃない。俺もステージ係としてすっ飛んでいって見ると、もう周りはそのクラスの生徒で黒山の人だかり、信じられない混乱ぶりである。
 結局、何人かの男子がその生徒を抱えて舞台袖へ担ぎ込んでいったが、その彼は貧血で倒れたらしい。まさに顔面蒼白で、床の上に降ろされてもそのまま横たわっている。その姿をよくよく見てみると、茶髪・腰パン(派手なベルト付き)・シャツ出しの困ったちゃんルックである。ハ~こういうヤツが倒れるとは…ねぇ。ビックリしたなあ。

 後で聞いてみると、何しろあの格好なもんだから、かなりの先生が「彼はふざけているんじゃないか?」と最初思ったらしい。だがその時、当人は必死で立ち続けようとしていたのだ。最初の「ガタン」で倒れかけたのだが、それをどうにか体勢を立て直そうとして、その時隣で歌っていたヤツも気がついて支えようとしたのだが、たまらずに倒れてしまったのが2度目の「ガタ~ン!」だったのだ。
 まあ、普段いい加減なことをしているから、こういう緊張に耐えられなかったのか、とも思えるが、やはり中学生、日頃目立ちたくてウロウロしていても、いざ大勢の衆人環視の中ではそうそうふざけられはしないようで、そんなことよりもとにかく、クラスのみんなが一生懸命歌っているときに、その雰囲気を壊したくない、と考えたのはよくわかる。また、その時横で支えて演奏が終わるや否やそいつを抱えて袖へ運んできたヤツは、そのクラス最悪の、というより近隣の中学校にも名前が知られている問題児だというのだから、微笑ましい。やっぱりいざというときの本性が顔をのぞかせるときには人間、根っから悪いヤツはいない、というのがよくわかる。
 それにしても(やっぱり…)という思いはあるものの、俺が知る限り(その学校の先生が知る限りにおいても)、こういう音楽会では前代未聞のハプニングではあった。
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テーマ:♪合唱コン♪ - ジャンル:学校・教育