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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

吹奏楽部の顧問と野球部の顧問

 今回は、人によっては目くじらを立てるかも知れない話。だが本当だ。

 吹奏楽部の顧問と野球部その他の運動部の顧問ではどっちが「タイヘン」なのか。答えは「吹奏楽部」である、と俺は長年密かに思っていた。(あくまでも一般的な顧問が標準的に部活を運営することが前提ですヨ)何しろ、吹奏楽の顧問たるもの、単なる「監督」ではない。例えばプロのオーケストラで、常任指揮者と副指揮者と音楽監督とマネージャーとインスペクターとライブラリアンと楽器リペア係と経理と新人教育と楽員のカウンセリングを全部一人でやれ、といわれたらよほどの人でも気が狂うはずだ。それをクラス担任だとか校務分掌をこなしながらやるのである。どれほどの激務が「吹奏楽部顧問」という役割の人にのしかかってくるか想像つきますか?

 それだけではない。実際の音楽指導ときたら、まずへたに指揮をやれば次の日から右腕は筋肉痛であがらない。コンクールの時期なんか、冷房もない風通しの悪い音楽室で、連日気温は楽勝で35度!当然楽器のチューニングなんてやりようがない(A=447でも低くてあわせられない)。顧問も生徒も、全員水をかぶったように汗びっしょり。生徒の制服なんて、しみ出した汗が乾いて白く塩をふいているほど。そして3~40人の生徒が一斉に音を出すその暴力的な音量、古くて半ばいかれた楽器が発する狂った音程、新米が発生させるトゲトゲとんがった汚い音色!その場にいるだけで耳から脳みそが直撃され、1時間も音楽室にいればもうヘトヘトになる(でも3時間も4時間も練習する)。耳の痛さを訴える生徒もいる。それをどうにか大会なんかに向けて、少なくとも保護者や同僚の教師に「すごいねえ、うまいねえ」と言わせるだけの状態にでっち上げる苦労ときたら、もう言葉では言い表せないのだ。一度やってみなって。

 ところが、俺の大学の先輩で、吹奏楽と野球と両方を体験した教員がいたのである。数年前、ある音楽の研修会で会ったときの話である。
先「よう、俺今野球部の顧問だからヨ。」
友「はぁ?何言ってんのアナタ」
先「校長と喧嘩しちまってよ。吹奏楽の顧問降りたんだ。」
友「何じゃそれ、で、どうなのよ」
先「いや~、野球部の顧問がこれほど楽なモンだとは思わなかったぜ!ほんっっと、ラク!」
俺「そんなにですか?」
先「なにしろノックしながら怒鳴ってりゃいいんだからな。それでもって外に出てるから汗まみれになるだろ?いかにもタイヘンって雰囲気になるから、部活あがって職員室に帰ってくると「お疲れ様でした」なんて声かけられるしよ、吹奏楽の時はそんなの一回も聞いたことないのにな」
友・俺「わはは」
先「吹奏楽なんてよぉ、ホントあの女子のイザゴザだとかさ、やれ楽器が壊れたとかなんだとか、ひっきりなしだろ、それに……(メチャクチャいろいろ言いまくったけど俺も友も既知の事柄なので失念したため省略)」
俺「ホントですよね」
先「男なんて、いいよ~、素直に言うこと聞くしな。もう、何で今まで野球部やんなかったかって思うよ。お前らもやってみなって、こっちのほうが絶対いいよ!」

 断っておくが、その先輩はいい加減な仕事をする人ではない。彼が顧問を始めた野球部はその後強くなった。(吹奏楽部を組織的に作ることを知っている顧問にとっては造作もないことかも知れないが。ま、俺には無理だな。何しろ俺はそんじょそこらにいない運動音痴で、サッカーをやればつき指、卓球をやればホームラン王。ノックなんてできる訳なし)
 俺も吹奏楽の顧問から離れて3年になるが、それ以来メタボリックシンドロームが進む一方なのである、以前はそんなことなかったのに!
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テーマ:部活 - ジャンル:学校・教育