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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

学校閉鎖期間、中学生かく戦えり

 学校再開、とは言っても3月アタマから今までずっと休みだったので、実質的には今が学年の開始である。学級委員や班長など、クラスの組織づくりなんかを今頃やってるし、身体測定なんかも今頃やってるわけですよ。で、そこらへんで生じる半端時間を使って、「私のステイホーム」という掲示物を作ってもらったところ、かなり多彩な内容になったので、このブログではあまりやらないことなんだけど、ちょっと紹介しようかと。(誤字脱字は勘弁してもらって…)

まずは典型的な男子の作文。
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一日の流れを紹介して、はいできました~みたいな。しかしながら、けっこう運動をやって体を鍛えるというのが入っている場合が多いのが頼もしい。

もう一つ。同じような作文。
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「ケン玉」というのがある意味新しいではないか。

さらに、この悪ガキめはボール遊びに辟易した母親にボールを隠されてしまったのであろうか。
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一方、読書の報告もある。何もしていないようで、けっこう中学生は向上心を形にするのである。
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これは男子であるが、女子も何人か読書の報告をしていた。女子の場合はアニメとかマンガについて書きまくる子が多いが。

同じ男子でも、こういうのもある。この子は品行方正で前向きないい子の学級委員であるが、的を絞った報告がなかなか楽しい。
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そういえば、新任の学校で、「愛読書は『趣味の園芸』です。」という男子がいて、中学生の多様さに驚いた記憶がある。そういうのも思い出した。

さらに、謎の関節痛についての謎の文章も。
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最後に、「気持ちの問題じゃん」といわれて納得しているあたり、かえって心配じゃないか。レイアウトも色使いも字の下手さ加減もみんな謎。本当に大丈夫なのか?

一方、女子。
お料理に目覚めた女子も多く発生? 「ステイホーム期間」には大人もけっこう料理に開眼していたようであるが、、中学生も例外ではないのである。
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そして、食べ物の話題はけっこう多かった。この子は何でもない食材についての新たな発見を生き生きと報告していて、とても楽しい読み物になっている。
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姉妹の人間関係がほほえましい遊び。
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「おしゃぴく」という言葉は初めて聞いたが、姉妹間の符丁の一種なんですかね。

そして最後はこれでしょ。この子はとても大人しく、自己主張はまずしない生徒である。
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テーマ:中学校 - ジャンル:学校・教育

血管迷走神経反応

 今月には「校内音楽会」があるので、音楽の授業もかなり気合が入ってきたわけですよ。

で、数日前の4時間目、2年生のあるクラスの授業をしていたのですが、クラス全員で合唱をやっている真っ最中に、突然
「ゴン!」
と鈍い音がして、一同びっくり仰天となりました。まあ、いわゆる、何か硬いものに頭をぶつけた音に聞こえたので、こりゃもしかして誰かひっくり返ったか?!と急いで立ち上がって自分からは死角になっている、ピアノの後ろ側に回り込んでみると、アルトの女子が一人、あおむけに倒れてまっすぐにのびているではありませんか!さっきまでニコニコして元気いっぱいだったのに!
「おい、大丈夫か?頭ぶつけなかったか?(ぶつけたでしょあの音じゃ、とは思いつつ)」
と声をかけると
「大丈夫です。平気です。」
「頭痛くないか?ぶつけたでしょ?」
と重ねて聞いても何やらもにゃもにゃ言って要領を得ない。しかも、不思議なことに顔色はそれほど悪くないのだが、徐々に蒼白になってきました。
一人の女子がすぐに
「保健の先生呼んできましょうか?」
と申し出たので、うなずくとその子は脱兎のごとく職員室に向かい、ほどなく何人かの先生が担架をもって駆けつけてくれて、その子も運ばれていったが、そのあとは授業なんかになりゃしませんがね。全くもう!

 あとから本人に聞いたら、何やら腹痛がして、そのうち急に頭痛がしてきたと思ったら意識がなくなったということだ。一方、倒れたところを見ていた生徒によると、最初ちょっとの時間フラフラしていて、「??」と感じた瞬間いきなりまっすぐにあおむけにたおれたという。保健の先生は
「以前はなかったんですけどね~この頃はよく見かけるようになりましたね、合唱の途中でいきなり倒れる生徒は。」
貧血でもなく、癲癇でもなく、突然倒れるこの現象はどうやら「血管迷走神経反応」というものらしい。本当かどうかわかりませんよ、医者じゃありませんから。空腹とか長時間の立位とか水分不足とかいくつかの条件が重なると、突然起こるものらしい。あとで、隣の席の同僚が
「これからは合唱の時には自転車のヘルメットをかぶらせるとかしたらいいんじゃないの?」
なんて冗談を言って笑っていたが、ちょっと笑えないな~~、と思いました。

上履きの匂いを嗅ぐ

先日の掃除の時間のことでした。バカ男子共が何やら掃除場所へ行きもせずに教室で馬鹿騒ぎをしている。それも、でかい声で、
「うわーーーーー!」
「はっはっはっはっは!」
「ぎゃ~~~!!」
「おぅええええ~~!」
って感じの獣じみた騒ぎであります。掃除もせんと、なにやってるんだ!ってもんで、こっちは怒ってそいつらの方へ行くと、なんとそのうちの一人が仲間の上履きに顔を突っ込んで臭いを嗅いでいる!
「おぅえええ~~~~!」
というのはつまりその雄叫びと言うか、吐き気だな。なのである。そして、
「お、これは我慢できる!」
だの、
「コイツの上履きはヤバすぎる!!!」
「これはまだ新しいど。ゴムの臭いが残っている!」
と品評会をしている。一体ここは日本なのか、いや、この世のものなのか。
「何ふざけてんだ!やめろ!」
とこっちはかなり本気モードだが、もはや興奮状態のこいつらには通じない。
「先生も嗅いでみ?!コイツの靴チョ~やばいよ!」
と満面の笑みでこっちに叫んで、信じられないことにその上履きを押し付けてくる。サツイが実際の行動に移らないように、避難するしかないと思いませんか?
 それにしても、これが何日か前の3年生を送る会で最高の発声と音程と音楽性で「虹」の3部合唱をやって3年生達を魅了した同じ人たちとはとても思えません。ホントに中学生って二重人格すぎるよね。

家の手伝い

 金曜日から三者面談が始まった。母親(時には父親)と生徒本人と担任の先生の三人でお話し合いをする。3年生は進路の問題(どこの高校へ行くの?!)があって、ある意味修羅場だが、2年生ぐらいだとまだのんきなところである。
 さて、今年受け持つ2年生のわがクラスは、特に女子を中心に、掃除をサボるヤツが多いのであります。そんなこんなで、お勉強の話もさることながら家事のお手伝いなんかどうなっているのよ?という話になる。そこで、初日からわかっちゃったこと。それは、

「家の手伝いをちゃんとやっている中学生は勉強ができる。」

という明白な傾向。家の手伝いをするから勉強ができるのか。それとも、勉強ができる生徒は家の手伝いもできるのか。そして、
「勉強ができるようになるためには、家のお手伝いをするべきなのか!」
という命題に行き着く。

 家に帰って、家内に行ってみたら、
「そんなの。当り前じゃない。家の教育力の問題なんだよ。お手伝いをきっちりできるような子供を育たられるような家なら、その子はちゃんと教育されているんだから、勉強だってきっちりやるのよ。」

なるほど。ワケも分からず一過性の
「家の手伝いせよ」
なんて働きかけはあまり意味がないというわけか。そりゃそうだ。

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E.T.…感動の嵐

 時々あることなのだが、年度末のこの時期になると妙にあるクラスだけ、教科の時間が偏って余り過ぎちゃって困る。今年も担任している我がクラス(1年生)の音楽が3コマも余ってしまった。全くもう!
 そこで奥の手、この3時間で分けて映画を一本見よう。「E.T.」。スピルバーグ監督の往年の名作だ。映画音楽の学習の一例として教科書にも載っているし。で、昨日が第1回目。古い映画で特撮なんかもCGとか使ってなくてちょっとバレバレに見えるところもあるし、メディアはなんとレーザーディスクで(かける機械があるだけでも奇跡的)画像もそれほどシャープじゃないし、あまり受けないかな~とか思っていたのだが、実際封を切ってみると、なんだかみんな見方が真剣なのである。感情移入してる。
 で、今日は第2回目。チャイムが鳴って職員室から音楽室に行ってみたら、もうみんなして勝手に音楽室の暗幕を完ぺきに閉めて、テレビモニターの前に押すな押すなでいすを並べて陣取っているというありさま。この期待感、微笑ましいことではあります。で第2回目は物語が佳境になる。E.T.が雨の中、沢のふちで倒れているのを主人公の兄が見つけて駆け寄るあたりから、けっこう来るんだよな~。で、こっちも年取って涙腺がもろくなっているので、別のことを考えようと、そこら辺から生徒の様子をうかがっていると、物語が進むにつれて、なんと、みんな泣いてる!!!!ホントかい!素直なやっちゃの~~ぅ!!
 あまりの影響力の大きさにこっちはかえってびっくり仰天である。で、それからE.T.が一度心臓が止まっちゃって、医療チームがみんな防護服を脱ぎ始めるあたりでは、顔を抑えて泣き崩れてるのまでいるじゃないか!なんか、こういうのに耐性がないのか?
 ところがそこで無情にもチャイムが鳴り、あとのお楽しみになってしまった。誰もがなんと言っていいのかわからないままに音楽室を後にして教室に向かい、たまたま4時間目だったから、そのあとすぐ給食だったんだけど、なんとも不思議な、実に珍しい沈黙が支配する食事時間でした。

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かわいそうな谷川俊太郎

「春に」という合唱曲がある。谷川俊太郎の詞による美しい曲想の音楽で、わが校では卒業式で在校生によって歌われる。
 ところが、1年生のあるクラスの授業でのこと。男子パートの練習をしているときにどういうわけかこの連中、とある一節で
「ぼくの~~、はらへ~~、むね~への~~どへ~~」
と歌うのである。これは当然、
「僕の腹へ胸へ(そうして)咽喉へ」
という歌詞なのであるから、明らかにフレージング(息継ぎの場所)がおかしい。それで俺としては当然、
「おい、おかしくないか?」
と指摘するが、みんなきょとんとしている。しかも、
「いいんじゃないすか?」
なんて言うヤツまでいる始末。それで、さらに追及する。
「だってさ、腹へ、胸へ、といってるんだから、その次は咽喉でしょ?」
「ああ、そうか~…。」
「変だと思わなかったの?むねへの。どへ。とか、そんな日本語ないでしょ?何だと思って歌ってたの?」
するとこ奴ら、口々に、
「でもさ、谷川俊太郎でしょ。そういうのもありだと思ったんですよ。」
「だって、頭おかしいじゃん。」
ですって。まあ、詩人というのは、時々聞いたことのないような文字の並び方を考えて、独特の語感というか雰囲気を作り出したりするものだが、この場合、そんな効果を狙った詩じゃないから、まさか生徒がそういうことを考えているとは、予想だにしなかった。それにしても、これでは谷川俊太郎も形無しじゃのう!

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「不思議ないい子」の発生条件

 授業というのはいつでもうまくいくわけではない。教師だって人だから、体調悪かったり、家庭に難題を抱えていたり、職員室でいじめられていたり、様々な理由で授業に全力を傾注できないことがある。場合によっては、全然うまくいかないことがずっと続くことだってある。まあ、そういうのは、たいてい生徒が悪いのである。(もちろん、その生徒~ここではクラス、学年などそれぞれの生徒集団のことだが~を形作るのは保護者や地域、もちろん学校・教師も含めた「環境」ではあるのだが。)

 様々な要因によって、ヒサンなクラス、ヒサンな学年、ヒサンな学校というのは存在する。MPがいっぱいいる地域だったり、ヤンキーとか危ないお仕事の人が多く住む地域だったり、貧困とか欠損家庭ばっかりだったり、どうしようもない小学校の先生がメチャメチャしでかして生徒集団が崩壊してたり、条件はそれぞれだが、授業がうまくいかないことに変わりはない。特に、俺みたいな(ヒサンな)音楽の教師はシンドイのではないか。何しろ、生徒が参加してくれなければ、授業が成り立たないからね。歌うにしても音楽鑑賞するにしても、罪悪感のかけらもなくのべつ私語がやまなかったり、忘れものだらけだったり、出歩いたり、ケンカしたり、教室から出て行っちゃったり、発達障害の子が騒いだり暴れたりで、50分間の授業を(早く時間が過ぎろ!)と念じながら歯を食いしばって耐えるわけだよ。

 だが、実際耐えているのは先生ばかりではない。生徒だって耐えているのだ、特に、まともだけどおとなしくて発言力の弱いやつらが。それがわかるだけに、授業がうまくいかなかったときの「罪悪感」というのは格別なのです。わかってもらえる?

 これまで様々なそういう学校・学年・クラスに出会ってきたが、そういう生徒集団に特有の不思議な現象が現れることがある。それもけっこう頻繁に。それは、必死で怒鳴り、文句を言いまくり、それでもやるべきカリキュラムは全然こなせず、ヘトヘトになって50分過ぎてチャイムが鳴り、俺がピアノの椅子にへたり込んで敗北感に浸りながらため息をついている時にふと気づく。
 授業が終わり、みんな自分の教室に帰っちゃって、がらんとした音楽室になぜか一人だけ(まれに二人。一人のことが圧倒的に多い。男女は問わず)残って、乱雑にひっくり返った椅子を一つ一つ丁寧に並べなおしている生徒がいるのだ。別に係というわけでもなく、飛び切りできる奴というわけでもなく、学級委員というわけでもなく、部活の生徒でもない。週一回の授業が終わると授業の時には何でもないそいつ、じゃなくてその子(何組だったら誰、というのが固定されている)が黙ってガタッ。ガタタッ。と椅子を片付けている。俺は我に返って、5分後には次の授業があってその作業がまたメチャメチャになっちゃう、というむなしさに気づき、すごく申し訳ない気分に襲われて、それでも
「ああ、ありがとう…」
ぐらいしか言えず、それに対してその子は、たいていチラッとこっちを見るだけで、
「…。」
または、せいぜい
「はぁ…。」
と答えて、あとは黙々と作業を続けるのだ。とにかく自発的に、ただただ椅子を片付ける。なぜそんなことするんだろう。どういうつもりでやってるんだろう、この子?実は俺にはわからないのである。聞いても返事しないし。
 こういう生徒が、なぜか、いわゆる「荒れた学級」に現れるのだ。そこそこであっても普通のクラスではなかなか現れない。ともかくもどうにもならないクラスに、2学期の真ん中ぐらいから発生する。ほかの生徒が誰も見ていないところで作業する、というのも彼(彼女)がこだわっているような気がするが…。で、俺が申し訳なさで心がいっぱいになるころには作業が終わり、その子は
「ありがとうございました。」
なんて言って音楽室を出ていく。ありがたいのはこっちの方である。彼(彼女)は俺に怒ってるんだろうか。もっとしっかりせい!と励ましているんだろうか。音楽、好きなのに…と不満を言いたいのか。それとも
「うちのクラスが先生に迷惑かけてごめんなさい」
とクラスを代表して謝っている、と都合よく解釈しちゃっていいのか。さっぱりわからない。妙にこそばゆい感じで落ち着かなくなるが、そのささやかだが力強い励まし?に支えられて、また明日から頑張るぞ!的なエネルギーもわいてくるのは確かなのである。

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