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最後のデモシカ教師の不謹慎発言

かつて教師に「でも」なるかぁとか、教師に「しか」なれない、という理由で教師になり、学校現場に彩りを与えていたデモシカ教師。そのデモシカ教師の目で現在の教育の裏をあばき、悪態をつく(だけ)!なお、このブログはリンクフリーです…

血管迷走神経反応

 今月には「校内音楽会」があるので、音楽の授業もかなり気合が入ってきたわけですよ。

で、数日前の4時間目、2年生のあるクラスの授業をしていたのですが、クラス全員で合唱をやっている真っ最中に、突然
「ゴン!」
と鈍い音がして、一同びっくり仰天となりました。まあ、いわゆる、何か硬いものに頭をぶつけた音に聞こえたので、こりゃもしかして誰かひっくり返ったか?!と急いで立ち上がって自分からは死角になっている、ピアノの後ろ側に回り込んでみると、アルトの女子が一人、あおむけに倒れてまっすぐにのびているではありませんか!さっきまでニコニコして元気いっぱいだったのに!
「おい、大丈夫か?頭ぶつけなかったか?(ぶつけたでしょあの音じゃ、とは思いつつ)」
と声をかけると
「大丈夫です。平気です。」
「頭痛くないか?ぶつけたでしょ?」
と重ねて聞いても何やらもにゃもにゃ言って要領を得ない。しかも、不思議なことに顔色はそれほど悪くないのだが、徐々に蒼白になってきました。
一人の女子がすぐに
「保健の先生呼んできましょうか?」
と申し出たので、うなずくとその子は脱兎のごとく職員室に向かい、ほどなく何人かの先生が担架をもって駆けつけてくれて、その子も運ばれていったが、そのあとは授業なんかになりゃしませんがね。全くもう!

 あとから本人に聞いたら、何やら腹痛がして、そのうち急に頭痛がしてきたと思ったら意識がなくなったということだ。一方、倒れたところを見ていた生徒によると、最初ちょっとの時間フラフラしていて、「??」と感じた瞬間いきなりまっすぐにあおむけにたおれたという。保健の先生は
「以前はなかったんですけどね~この頃はよく見かけるようになりましたね、合唱の途中でいきなり倒れる生徒は。」
貧血でもなく、癲癇でもなく、突然倒れるこの現象はどうやら「血管迷走神経反応」というものらしい。本当かどうかわかりませんよ、医者じゃありませんから。空腹とか長時間の立位とか水分不足とかいくつかの条件が重なると、突然起こるものらしい。あとで、隣の席の同僚が
「これからは合唱の時には自転車のヘルメットをかぶらせるとかしたらいいんじゃないの?」
なんて冗談を言って笑っていたが、ちょっと笑えないな~~、と思いました。
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エアコンの意外な効用

 最近、俺が勤務している学校においては、いわゆる「生徒指導上の問題」というやつがずいぶん減った、ということを肌で感じている。生徒が妙にいい子ちゃんなのである。ちゃんと言うことを聞く。もちろん悪いことではない、というかむしろいいことなのだが、思春期・第二次反抗期の発展途上人がそんなことで大丈夫なのか、という一抹の危惧を感じたりもする。
 そして、これにも様々な原因があるであろうし、諸説あるだろうが、一つの実感として、「教室へのエアコンの普及」というのは大きな要因になっているのではないか。

 ここ20年程、まさにあり得ないほど夏の平均気温が上がっている。昭和の最後のころ(つまりたったの30年前)でも、一日の最高気温が32℃といえばニュースになるほどの事件だった。だが、今ではどうだ?32℃なんて、「涼しい日」の部類である。シチュエーションによっては、35℃でも若い先生が冗談でなく
「今日は涼しいですよ」
と言ってしまうほどである。そういう現実があり、実際熱中症で児童が死亡する事例まで発生し始めて、ついに、というかやっとというか、
「子供は自然の子だ。夏の暑さにも冬の寒さにも耐えなければいかん。学校の校舎に冷房を入れるなんてとんでもない甘やかしじゃないか!」
という言説は、一部のキチガイ(または破綻寸前の貧乏な自治体の長)だけのものとなった(と思いたい)。そして遅ればせながら、公立学校の校舎にエアコンを設置することが一般的にも賛同を得られ、その実施が全国的に急務となっている。そういうことに国で助成金を出す、という話も出ているようだ。俺らにしてみれば今更何言ってんだ、とも思うが、とりあえずいいことである。
 で、俺はラッキーなことに、エアコンが導入されている中学校に9年も前から勤務しているのである。エアコンのある教室においては、何よりもいいのは、「授業の取り組みにおいて、集中力が高まる」ということである。そりゃそうだ。汗にまみれて、教室中の生徒がみんなして下敷きでパタパタ扇いでいたのでは、授業する先生だってうんざりするし、かといってそういう生徒の状態をおもんばかれば、無下に
「扇ぐのをやめろ!」
とは言いにくい。中には臆面もなくスカートをパタパタさせる女子もいて、目のやりどころに困る場面すら現出するのだ。本当に嫌になる。エアコンがあれば、そういう苦労は雲散霧消。生徒も落ち着いて先生の話を聞けるし、学習もはかどる。つまり、静かな学習環境が確保できるのだ。
 また、クラスメイトの中に勉強なんかやりたくない的な不良がいたとしても、今時の草食動物ではほかの大多数のいい子ちゃんたちの邪魔をしてまで先生に反抗したり騒いだりする度胸はない。かといって、居心地のいい教室からは出ていきたくはない。仕方なくそいつらも授業中はとりあえずおとなしくしよう、と努力するのである(と言い切るには疑問もありますけど)。
 その結果、学校は平安が保たれる場所となり、問題行動も不必要に多く発生しなくなる。

まさに「人が環境を作り、環境が人を作る」ってやつだね。

テーマ:教育問題について考える - ジャンル:学校・教育

今年の吹奏楽コンクール顛末

 今日は吹奏楽コンクールの地区大会。台風が通過したので、よりによってというかとびっきりの暑さ予報(37℃)だ。
 それでも朝、
8:00前には勤務校に到着、いつも通りの時間(8:30)に生徒は集合し、いつも通りに掃除、腹筋、呼吸法、合唱。そして音出しをして合奏開始が
9:20。いつもの通りピッチが合わなくてチューニングが難航し、結局ろくな練習もできずに時間切れで
10:30移動準備開始。まずは一番厄介なチャイムとマリンバを2階の音楽室から1階に降ろさせて現地待ち受け部隊とトラック積み込み部隊に分かれて作業開始だ。
11:20、やっとのことで積み込み部隊も全員出発させ、自分も出発する。
12:20、会場(所沢市民文化センター)に到着。とにかく暑いというのに、指揮者たるものドレスシャツに蝶ネクタイで黒の式服に身を包む。気温35度の屋外に出て、思わず
「すこ~しも暑くないわ!」
などと、アナと雪の女王の替え歌なんかを口ずさむ。その我がいでたちを1年生どもに笑われたり、楽器置き場の荷物の置き方にいちゃもんをつけたりなど、なんやかんや例年通りの手順を経て、
14:45演奏開始。今年の曲は「虹色の未来へ」という課題曲と自由曲「歌劇トゥーランドットより」。まあ、ウチのレベルで言えば渾身の力をもってすれば、いや、それでもどうにもならない難曲である(なんでそんなの選んだんだよ…)。案の定、思ったよりもパワーを出し切れない演奏で、指揮をしながら「はああああああ……」みたいなムードだ。終わった後も客席にお辞儀しながらテンションだだ下がりで、もう帰っちゃいたい気分だが、直後に写真撮影があって、しかめっ面もしてはいられない。応援に来た保護者もいっぱいいるから、必死で笑顔を作ってその場をどうにか乗り切り、そのあとは楽屋にシケ込んでモニターでほかの学校の演奏を聴きながらもっとテンションが下がる。
コンクールなんか滅びちまえばいいのに。
 ともかく生徒の手前、最後までへこたれているわけにもいかないから、楽屋から重い腰を上げ、客席へ行って我が戦友でもあるところの生徒たちと合流する。そして、ついに結果発表。演奏順に次々に賞が発表され、金賞受賞団体が妙に多い。上位大会進出が4団体だけのはずなのになんでこんなに?これではうちはほぼ最下位だわ、やれやれと思っているうちにウチの番になり、部長が舞台の中央に進み出る。そして、運営委員の爺さんが、「ホニャララ市立ホニャララ中学校、
ゴールド、金賞!」と、読み上げて賞状を手渡す。
我が戦友たちが悲鳴のような喜びの声を上げる(キャーッ!そして直後にみんな泣く)。いや~~ひっさしぶりに聞いたぜ、「ゴールド金賞」。他ならぬウチの団体が受賞するとなると、何という素敵な響きの言葉であろうか。これだから、
コンクールって素敵じゃないか。結局上位大会には進出できなかったが(いわゆるダメ金)去年が銅賞だったからね、部員たちもみな笑顔でハッピーな気分になり、幸せいっぱいで帰ってきて、トラックから楽器を下ろして片づけて、解散したのは
20:00であった。なにはともあれ、めでたしめでたし。

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教科書展示会で道徳の本を見る

 期末テスト期間ということで部活動は一休み。今日は「教科書展示会」に行った(行かされた)。何やら道徳の教科書についてちゃんと意見を言わなければいけないみたいなので、いつもよりもちゃんと見ました。つまり、あまり気にしていなかったのだけど、今度『道徳」が『教科』になるにあたって、今まで「副読本」の扱いだった道徳の本が「教科書」に昇格するということか。10~20分ぐらいで適当に帰っちゃおう、と思ってたんだけど、気がついたら1時間半もたっていた。結構まじめですね、私。
 で、色々見た挙句、正直言ってどれもほとんど同じじゃないか。色とりどりの洒落たイラストや写真がついて、立派な装丁。でらっくすなことであります。俺の嫌いなヤツだ。
 まあ、俺の結論としては、版型の大きい奴は避けるべし。ということで。どれでも同じなら小さい本のほうが資源の節約になるし、多少でも重量が少なくなるし収納もしやすいわけだから、何より教室内での取り回しに便利であろう。その程度でいいんじゃないの?

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ここにきて初めての体験(大したことじゃないけど)

 なんと、今年入学してきた生徒の中に、「漢字が読めない」という学習障害を持った子がいるというのだ。ほ~そういう人もいるのか、まあいるんだろうな。かなり前に、「二酸化炭素という漢字が読めなければ理科はできないでしょ」みたいなことをこのブログに書いたことを思い出した。あまり関係ないけど。
 で、その対応なんだけど、ルビ付きの教材をその子たち(2人もいるのだ)のために用意しろ、と?板書もできればルビを振れと。極め付きは、中間テスト・期末テストも、その子たちのためにルビ付きの問題を用意しろと。保護者もそういう対応を望んでいるという。こりゃ~びっくりだわ~~。
 しかし教頭先生が言うには、このようなことはもはや全国的に普通のことであって(つまりこのブログを訪れる人も先刻承知ってこと?)、我がS玉県は遅れているんだそうな。テスト問題のルビ対策も、そういう印刷物をPDFファイルに読み込んでどうにかすれば一発でルビをつけてくれるソフトがあって、それは文部科学省が無償で配布しているんだそうな。そうか、俺たちは遅れていたのか~、と妙に納得して、でも実際にはプリントアウトした普通の問題に手書きでルビを追加して、今回は間に合わせた。

 でも、それほどやったのに、肝心の答案はほとんど正解が書かれていなかった。何のためにこんなに手間かけたんだ?

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英検を全員に受けさせる?

我が住居のある自治体の市議会だよりより。

「市内の全中学生に英検を受験させ、その受験料を市で全額負担するということだが、民間の検定試験である英検を受験させる目的は?」

「英検は、民間の検定試験ではあるが、文部科学省の後援を受けている。また、国の第2期教育振興基本計画中の成果目標にも英検の結果が用いられていることや、2020年度からの大学入試改革でも英検等の民間の検定試験を活用するとされていることなどから、英検の受験機会を設けることはグローバル社会に生きる生徒の生きる力をはぐくむ一助となると認識している。」

 実は、今年度に入ってから、教頭が
「なんか、市内の中3全員に英検受けさせることになったんだってよ~。どうやってやるんだろう。受験料も全部市で持つんだって。」
なんて言い出して、ウチの市の教育委員会のお茶目がまたしても出たのか!ぐらいに思っていたのだが、これって世の中で割とトレンドになっている?まあ、俺の娘は私立中学だったので、英検全員受験で、3級とかもらってたけど、まさか公立中学校でそういうことになるとはびっくりである。
 しかし、実際上はどうなるか。中3ということになると、そもそもすでに受験して3級持ってる生徒は準2級を受けるんでしょ。ウチの中学でも帰国子女ですでに準1級を持っている生徒もいる。生徒にも話は伝わっていて、
「アタシは4級を受けるわ~」
なんて言っている奴がいる。
「オマエ、中3のくせに4級受けるのかよ!」
と、思わず突っ込んじゃったが、4級だって怪しい中3はたくさんいるであろう。さらに、4級は受ければ終わりだが、3級は1次と2次があるよね~。その上、受験する級によって教室を変えるとして、人数配分とか結構面倒な手間がかかるであろうし、3級なら2次に進む生徒も多いだろうから(確か口頭試問だったような)それはそれで手間かかりそうですよね。

で、職員室での結論は、
「国語もろくにできないのに英語どころじゃねぇだろが!」
でした。
 

チャパツと黒髪

 大阪の府立高校で、色素が薄くて生まれつき茶髪の子に黒染めを強要した挙句のはてに不登校にした、という問題が起こって、裁判になっているようだ。まったくなんとも思いやりのない話ではあるが、現場でもそうせざるを得ない背景なんかもあるのかもしれないし(例えば、その子をあげつらって「なんで俺たちの茶髪はダメなんだ!」と訳も分からず言い募る生徒や保護者の勢力があるとか)、今後どうなるのか。
 だが、問題はそんなことではない。相変わらずのマスコミによる「学校性悪説」がまたしても表面に出てきたではないか。たまたまそのニュースを数日前、テレビ朝日で扱っていたのだが、その時のコメンテーターが、
「大体、黒い髪の子が茶色に染めること自体、目くじらを立てるほどのことじゃないのに…」
とごくごく自然にほざきやがったのだ。なんという犯罪的な発言であろうか。たまたまその時、そのニュースを校長他数人の職員で一緒に見ていたのだが、校長が激怒して、その場でテレビ朝日のカスタマーセンターに苦情の電話を入れていた。誠に、頼りになる校長先生である。
 このブログに以前にも書いたが
黒い髪を茶髪にするのは、明らかな「迷惑行為」である。目くじらを立てるどころの騒ぎではない。今現在、我が勤務校(および前任校)では、そういう生徒は
「いったん帰宅して、直してから再度登校させる」
という指導を一貫して行なっている。さんざん試行錯誤し、何年もひどい目に合ってきた挙句に、やっとそういう指導をする、あるいはできるようになったのである。そこにははっきりとした理由があり、理念がある。そういう苦悶する現場の対生徒・対保護者への力学を全く考慮することもない、こういう心無い余計な一言が、テレビで、全国津々浦々の、何も知らない人に、ある種の権威ある人の言葉として、届いてしまうという恐ろしさ、影響を思うと、誠に憤懣やるかたない。テレビ局だって、そんな苦情電話なんてごまめの歯ぎしり程度にしか考えようともせず、このコメンテーターも訂正の発言をすることもなくそのまま終わってしまうのであろう。現場の教師がどんな思いでチャパツの指導をしているのか、その意味も何も知らないくせに。
 そうして少しずつ少しずつバッシングされて、知らない間に環境がむしばまれている学校は、これからどうなるのか。「学校」を、「国民の財産」として、もっと大事にしてくれよ!

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